2012年7月28日土曜日

アニメ映画、あなたなら、どれを1位に投票しますか?


桜井哲夫(コミュニケーション学部教授)

 コミュニケーション学部2012年前期講義「表現と批評2012−1」では、「日本アニメーション映画史の試み」と銘打って、以下の劇場公開されたアニメーション映画を上映し、批評文を毎回書いてもらいました。全14回の講義は7月23日に終了しましたが、最後に受講生(2年−4年)に「ベスト5」を選んでもらいました。

 さて、「ベスト5」の1位に最多得票した映画は、どれでしょう? わかりますか?

 ちょっと考えてみてください。あなたなら、どれを1位に投票しますか?

1 藪下泰司『白蛇伝(はくじゃでん)』(1958年)
2 高畑 勲『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)
3 りんたろう『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)』(1979年)
4 宮崎 駿『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)
5 宮崎 駿『風の谷のナウシカ』(1984年)
6 宮崎 駿『となりのトトロ』(1988年)
7 大友克洋『AKIRA』(1988年)
8 押井 守『機動警察パトレイバー2』(1993年)
9 今 敏『千年女優』(2002年)
10 細田 守『時をかける少女』(2006年)
11 新海 誠『秒速5センチメートル』(2007年)
12 庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』(2007年)
13 庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009年)
14 神山健治『東のエデン 総集編 Air communication』(2009年)


 それでは結果をご紹介しましょう。

1位 投票総数36票 細田 守『時をかける少女』(2006年)
2位 投票総数27票 庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009年)
3位 投票総数23票 新海 誠『秒速5センチメートル』(2007年)
4位 投票総数16票 庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』(2007年)
5位 投票総数11票 宮崎 駿『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)
6位 投票総数10票 りんたろう『銀河鉄道999』(1979年)
7位 投票総数9票 宮崎 駿『風の谷のナウシカ』(1984年)
8位 投票総数8票 宮崎 駿『となりのトトロ』(1988年)
8位 投票総数8票 大友克洋『AKIRA』(1988年)
10位 投票総数3票 押井 守『機動警察パトレイバー2』(1993年)
10位 投票総数3票 今 敏『千年女優』(2002年)
10位 投票総数3票 神山健治『東のエデン 総集編』(2009年)
13位 投票総数1票 高畑 勲『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)






おもしろい結果となりました。

 私の予想では、三作目の『Q』が11月17日に公開される予定の、若者世代に圧倒的人気の二作目の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』かな、と思っておりました。しかし、同時代のみずみずしい若者像を描いて圧倒的な共感を得た細田守の『時をかける少女』が庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』をおさえて1位となりました。エヴァは、『序』のほうにも票が入って、割れてしまいました。

 あと興味深いのは、新海 誠の作品が3位に入っていることです。苦い失恋を描いたこの作品は、圧倒的な画の力と山崎まさよしの歌の力で大きな支持を受けています。

 この結果を、あなたはどのように受けとめますか? 納得しましたか?