2013年5月10日金曜日

新入生に勧める23冊

「いっしょに読もう」
コミュニケーション学部の教員が新入生に勧める23冊

★図書館に特設コーナーを設けましたので、借りるのも簡単!

01 沢木耕太郎『凍』
02 司馬遼太郎『坂の上の雲』
03 スタンダール『赤と黒』
04 川端康成『山の音』
05 ジェーン・オースティン『高慢と偏見』
06 塩野七生『海の都の物語』
07 梅棹忠夫『知的生産の技術』
08 堤未果『社会の真実の見つけかた』
09 芳賀啓『地図・場所・記憶』
10 ティナ・シーリグ『20歳のときに知っておきたかったこと』
11 羽海野チカ『3月のライオン』
12 ツジトモ・綱本将也『GIANT KILLING』
13 朝日新聞社『コミュニケーション学がわかる。』
14 明和政子『まねが育むヒトの心』
15 クリストファー・ロイド『137億年の物語』
16 NHKスペシャル取材班『だから、男と女はすれ違う』
17 ユクスキュルほか『生物から見た世界』
18 アルベール・カミュ『ペスト』
19 マックス・ウェーバー『職業としての学問』
20 佐藤健二『ケータイ化する日本語』
21 水越伸『メディアの生成』
22 大野左紀子『アーティスト症候群-アートと職人、クリエイターと芸能人』
23 高坂勝『ダウンシフターズ』

▼池宮正才
01 沢木耕太郎『凍』新潮文庫など
 ヒマラヤ山脈のギャチュンカン峰で遭難しかけた登山家の沼野井夫婦の登攀(とうはん)の過程を綿密な取材によって描いた作品です。人の生き方とは、生死の分かれ目での選択とは、人とその活動はどのようにして描かれうるのか、さまざまなことを考えさせられるノンフィクションの名作です。
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▼遠藤愛
02 司馬遼太郎『坂の上の雲』文春文庫など
 戦争が勃発した…。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国「清」と交戦状態に突入する。陸軍少佐秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉真之も洋上に出撃した。一方正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する(紹介文より)。

03 スタンダール『赤と黒』新潮文庫など
 ナポレオン没落後、武勲による立身の望みを失った貧しい青年ジュリアン・ソレルが僧侶階級に身を投じ、その才智と美貌とで貴族階級に食い入って、野望のためにいかに戦いそして恋したか。率直で力強い性格をもったジュリアンという青年像を創出し、恋愛心理の複雑な葛藤を描いた心理小説の最高峰(紹介文より)。

04 川端康成『山の音』新潮文庫など
 深夜ふと響いてくる山の音を死の予告と恐れながら、信吾の胸には昔あこがれた人の美しいイメージが消えない。息子の嫁の可憐な姿に若々しい恋心をゆさぶられるという老人のくすんだ心境を地模様として、老妻、息子、嫁、出戻りの娘たちの心理的葛藤を影に、日本の家の名状しがたい悲しさが、感情の微細なひだに至るまで巧みに描き出されている。戦後文学の最高峰に位する名作である(紹介文より)。

05 ジェーン・オースティン『高慢と偏見』ちくま文庫など
 元気はつらつとした知性をもつエリザベス・ベネットは、大地主で美男子で頭脳抜群のダーシーと知り合うが、その高慢な態度に反感を抱き、やがて美貌の将校ウィッカムに惹かれ、ダーシーへの中傷を信じてしまう。ところが…。ベネット夫人やコリンズ牧師など永遠の喜劇的人物も登場して読者を大いに笑わせ、スリリングな展開で深い感動をよぶ英国恋愛小説の名作(紹介文より)。

06 塩野七生『海の都の物語』新潮文庫など
 ローマ帝国滅亡後、他国の侵略も絶えないイタリア半島にあって、一千年もの長きにわたり、自由と独立を守り続けたヴェネツィア共和国。外交と貿易、そして軍事力を巧みに駆使し、徹底して共同体の利益を追求した稀有なるリアリスト集団はいかにして誕生したのか。ヴェネツィア共和国の壮大な興亡史が今、幕を開ける(紹介文より)。
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▼川井良介
07 梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書
 学校では知識は教えるけれどその獲得の仕方は教えてくれない。メモのとり方、カードや原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は、長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて、創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる(紹介文より)。
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▼川浦康至
08 堤未果『社会の真実の見つけかた』岩波ジュニア新書
 9.11を目撃した彼女は、メディアで伝えられる内容を鵜呑みにするな、と訴える。3.11以後を扱った『政府は必ず嘘をつく』もお薦め。堤さんの配偶者は東経大OBでもある参議院議員の川田龍平さん。

09 芳賀啓『地図・場所・記憶』けやき出版
 本書は、デジタル地図の普及が地図の危機を招き、地名がいかに重要か説く。講演の記録で読みやすいし、地図に関心がなくても楽しく読める。彼は国分寺駅前にオフィスを構える出版社「之潮」(コレジオ)の代表で、古地図や地形、なかでも崖の専門家として知られている。昨年出た『デジタル鳥瞰江戸の崖東京の崖』はベストセラーにもなった。
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▼北村智
10 ティナ・シーリグ『20歳のときに知っておきたかったこと』阪急コミュニケーションズ
 「決まりきった次のステップ」とは違う一歩を踏み出したとき、すばらしいことは起きる。常識を疑い、世界と自分自身を新鮮な目で見つめてみよう。――起業家精神とイノベーションの超エキスパートによる「この世界に自分の居場所をつくるために必要なこと」。本書は「起業家精神」と「イノベーション」に関する最良のテキストであると同時に、「人生への贈り物」とも言える言葉がいっぱい詰まった自己啓発書です(紹介文より)。
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▼桜井哲夫
11 羽海野チカ『3月のライオン』白泉社
 8巻まで刊行(2011年講談社漫画賞受賞)。将棋プロの少年を主人公にして、細やかな人間模様を濃密に描いている秀作。

12 ツジトモ・綱本将也(原案・取材協力)『GIANT KILLING』講談社
 26巻まで刊行(2010年講談社漫画賞受賞)。サッカー通なら必ずはまるマンガ。選手ではなく監督に焦点をあて、サッカーのチーム戦術の醍醐味を描いたはじめてのマンガ。
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▼佐々木裕一
13 朝日新聞社『コミュニケーション学がわかる。』アエラムック
 携帯やメールが普及しても、コミュニケーション危機は不意に訪れる。暮らしや家庭、ビジネスなど様々な場面で起きるコミュニケーションの問題を社会心理学、精神医学などの知見をもとに解明(紹介文より)。
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▼中村嗣郎
14 明和政子『まねが育むヒトの心』岩波ジュニア新書
 心はいつ生まれ、どのように育つのでしょうか。サルやチンパンジーとヒトの赤ちゃんの発達をくらべると、ヒトらしい心が成り立ってきた道すじが見えてきます。赤ちゃんがみせる「まね」と「共感」をキーワードに、ヒトらしい心の誕生の謎にせまります(紹介文より)。

15 クリストファー・ロイド『137億年の物語』文藝春秋
 137億年の歴史を42のテーマで語る。歴史を点ではなく、つながりで考える。西洋が中心ではない。アジア、南アメリカ、少数民族、イスラム、等々多元的な視点で理解する。地球的な規模で人類の文明も相対化する。豊富なイラストと写真で旅するように歴史を感じる。科学と歴史、その接点を考える(紹介文より)。

16 NHKスペシャル取材班『だから、男と女はすれ違う』ダイヤモンド社
 婚活に大異変!?「3割の男が結婚できない」時代がやってくる! NHKスペシャル「シリーズ女と男」をもとに、最新科学で性を読み解く(紹介文より)。
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▼西垣通
17 ユクスキュルほか『生物から見た世界』岩波文庫
 カブトムシの羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす“環世界”の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激に対する物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典(紹介文より)。
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▼光岡寿郎
18 アルベール・カミュ『ペスト』新潮文庫など
 アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編(紹介文より)。

19 マックス・ウェーバー『職業としての学問』岩波文庫
 第1次大戦後の混迷のドイツ。青年たちは事実のかわりに世界観を、認識のかわりに体験を、教師のかわりに指導者を欲した。学問と政策の峻別を説くこの名高い講演で、ウェーバーはこうした風潮を鍛えらるべき弱さだと批判し、「日々の仕事に帰れ」と彼らを叱咤する。それは聴衆に「脅かすような」印象を与えたという(紹介文より)。

20 大野左紀子『アーティスト症候群-アートと職人、クリエイターと芸能人』河出文庫
 なぜ人はアーティストになりたがるのか。なぜ誇らしげにそう名乗るのか。その称号をもてはやすのは誰なのか。「誰かに認められたい」欲求によって“一億総アーティスト化”した現在、自己実現とプロの差異とは一体どこにあるのか。美術、芸能、美容…あらゆる業界で増殖する「アーティスト」への違和感を探る(紹介文より)。

21 佐藤健二『ケータイ化する日本語』大修館書店
 「ことば」は人の「光」なりき―。電話の登場からケータイの普及まで通話機器の発達は、われわれの言語空間をどう変えたか。「声」という共鳴の身体技法獲得以後の人類史をふまえ、「社会」を担う次世代に説く「ことば」の歴史社会学(紹介文より)。

22 水越伸『メディアの生成』同文館出版
 メディアは、大企業の攻防、政府の思惑絡みの政策、大衆文化などの影響を受けて形作られる。アメリカ・ラジオに焦点を当ててその過程を追い、今日のメディアが抱える問題を指摘する(紹介文より)。

21、22いずれもメディアの「現在」を「過去」から眼差し、「未来」の実践へと生かす上での良著。
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▼本橋哲也
23 高坂勝『ダウンシフターズ』幻冬舎
 年収600万円→350万円。なのに手元に残るお金は変わらず。たっぷりの時間で、好きなことをして、社会に認められる!―ちっぽけなオーガニック・バー店主の、目からウロコの減速ビジネス&ライフ入門(紹介文より)。

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