2014年7月25日金曜日

2014年「表現と批評」私のベスト3

桜井哲夫です。

今年度の「表現と批評」、私のベスト3の投票結果がまとまりました。Blu-ray化されていない5位と11位以外はすべてBlu-ray版です。

1. 「ピンポン」(日本、2002年)29票
2. 「鍵泥棒のメソッド」(日本、2012年)27票
3. 「ダイ・ハード」(米国、1988年)22票
4. 「魔法少女まどか☆マギカ(前編)」(日本、2012年)21票
5. 「海の上のピアニスト」(イタリア、米国、1999年)16票
6. 「雨に唄えば」(60周年デジタルリマスター版、米国、1952年)15票
7. 「ミッドナイト・イン・パリ」(米国、2013)14票
8. 「魔法少女まどか☆マギカ(後編)」(日本、2012年)9票
9. 「魔法少女まどか☆マギカ 新編」(日本、2013年)7票
10. 「SHORT PEACE」(日本、大友克洋ほか、2013年)5票
11. 「イル・ポスティーノ」(イタリア、1994年)4票
12. 「ミラーズ・クロッシング」(米国、1990年)3票  

結果報告
 「ピンポン」は、今年春からアニメ放送が行われ、評判が高かったので見せたのですが、想像以上に実写版に反応が出ました。宮藤官九郎脚本で、本学出身のARATA(現・井浦 新)の映画デビュー作で、彼はこれでモデルから演技派俳優へと転身しました。 
 2位は、内田監督の脚本の凄さを知ってもらおうと見せました。映画には脚本がいかに重要かを知ってもらいたいと思い、上映しました。
 3位の「ダイ・ハード」は、大きいスクリーンで見たことがないだろうと思い、上映しましたが、さすがに反応が大きかった。30回以上もDVDで見ているというコアなファンもいましたが、大きなスクリーン(250インチ)で初めて見て、この映画の凄さを知ったという批評が多かったのが特徴です。
 4位の「まどか☆マギカ」は、大ヒットした割には、題名や絵柄で損をしていて、見ていない人が多いので、前編、後編、新編を3週連続で見せました。海外でも高い評価を得ている日本アニメ界が生み出した傑作です。3本にわかれましたのでトップでありませんが、合わせれば1位です。
 5位は、意外でした。上映作品のうち、Blu-rayになっていないのは、この映画と「イル・ポスティーノ」だけで、画質はよくないのですが、ティム・ロスの演技と映像と音楽の効果ですね。これなど学生で見たことのある者など皆無でした。
 6位の「雨に歌えば」は、公開60周年でデジタル・リマスターのBlu-rayが出たので見せたのですが、大スクリーンで見るとアメリカのリマスター技術がすごい。公開当時の画質を復元しているようで綺麗でした。往年のスターの身体芸と歌がどれほどすごかったかを堪能してもらいました。
  7位の「ミッドナイト・イン・パリ」は、ウッディ・アレン監督・脚本で、米国アカデミー賞脚本賞受賞作品です。タイムスリップもので、1920年代のパリにタイムスリップしたハリウッドの脚本家が、ヘミングウェイやフィッツジェラルド、ピカソなどに遭遇するファンタジーです。
 10位のアニメ短編連作4本のうち、「九十九」は米国アカデミー賞短編アニメ賞にノミネートされました。大友克洋の『火要鎮』(ひのようじん)は、第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞 第67回毎日映画コンクール大藤信郎です。現在最高レベルのアニメ技術の産物です。
 11位は、知られざる傑作でしょう。Blu-ray化されていないので、ネットではDVDが高額取引されてます。イタリアのカプリ島での亡命してきたチリのノーベル文学賞受賞の詩人パブロ・ネルーダと郵便配達夫の青年の交流を描きます。カプリの海の青さのなかでゆったりとした時間がながれます。
 12位、女子学生には不評でしたが、好きな人間にはたまらないマフィアものです。カンヌ映画祭の常連監督で現代アメリカを代表するジョエルとイーサンのコーエン兄弟の初期作品です。アイルランドマフィアの内部抗争を描くスタイリッシュな映画です。