2017/02/20

教員の新近刊

トケコミ教員の今年度刊、近刊をご紹介しましょう。

▼2016年4月

本橋哲也ディズニー・プリンセスのゆくえ白雪姫からマレフィセントまで』ナカニシヤ出版
著者の一言 20世紀の古典的なディズニー・プリンセス映画の再検証から始めて、21世紀の革命的な諸作品を徹底的に解読しました。

▼2016年6月

柴内康文「ソーシャルキャピタル・メディア・格差」(佐藤卓己 デジタル情報社会の未来(岩波講座 現代 第9巻)pp.43-65. 岩波書店
著者の一言 岩波書店が出している『講座 現代』というシリーズの一冊の中の一つ、です。
 『講座 現代』が前回に出たのは1963-64年なのだそうで、50年ぶりの刊行です。50年とは言わないが、ある程度読み継がれるものを(すぐに古くならないものを)と要望されたのですが、「ネットと人間関係」で書くことになっていた私は、それで大変に悩むことになりました。少しはそういうものになっていればいいのですが。

▼2016年7月

西垣 通ビッグデータと人工知能-可能性と罠を見極める』中央公論新社(中公新書)
著者の一言「AI狂騒から離れて人間の知性を鍛えるために」と帯の惹句にありますが、ともかく老骨に鞭打って一生懸命書きました。どなたにも読めるやさしい本です。

北村 智・佐々木裕一・河井大介『ツイッターの心理学情報環境と利用者行動』
 誠信書房
 日本でいまツイッターとどう向き合うべきかが分かりやすく解説されている初の専門書。

▼2016年8月

北村 智「情報行動における年齢・時代・世代効果の検討」ほか『日本人の情報行動 2015(橋元良明編)東京大学出版会
 日本人のメディア利用行動やコミュニケーション行動について、厳密な社会統計学的な方法論に基づいた調査により、メディア環境の大変動を詳細な数値として明快に示す。2015年版では、新たにLINE、facebook、twitterなどのソーシャルメディアや動画サイトの利用実態の貴重な統計を多数収録。

▼2017年3月(予定)

◎ロバート・D・パットナム柴内康文訳)われらの子ども』創元社
著者の一言 同じ著者の『孤独なボウリング』を以前翻訳したことがあり、その続編的意味合いも持つ本をもう一度手がけました。「格差社会」と言われますが、本書は特にアメリカの若者に焦点を当て、彼らの生きる世界にどのような格差が発生しているのかをインタビューとデータ分析で追います。アメリカの若者のさまざまな暮らしぶりを垣間見ることもできるでしょう。例えば大学受験の激しさから、時間を削って試験の点数競争に追われている、それもあまり知られていないアメリカの若者の(一つの)姿です。

▼2017年4, 5月

松永智子(共著)『いのちのふるさと海といきる』(田中 克・下村奈津子 編)昭和堂
著者の一言 学生時代、農学部開講の授業であった気仙沼・舞根湾合宿に参加し、漁師さんの植林活動「森は海の恋人」に魅せられました。そのときのご縁で、里山と川、海の「つながり」について考えたり、ときどき書いたりしています。多様な執筆者10名の集うこの本に、ハワイの日本人移民と海とのつながりに光をあてた「行き交う人のふるさと」という文章を寄せました。


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