10月の学部コラボテーマは「ハロウィン」です.
ここ数年,日本でもハロウィンが浸透してきたようです.これまでハロウィンといってもなかなかピンときませんでしたが,数年前からハロウィンと日本のコスプレ文化が融合したのでしょうか,週末になると若者がコスプレして渋谷に集まる風習が生まれたようです.
先日も「○○の家でハロウィンパーティーやろうよー!何のコスプレしよーっかなー♪」と心躍らせている学生がいました.クリスマスやバレンタインなどに加え,またひとつ楽しいイベントが増えたようでよかったですね.
……あれ? いまケッと唾を吐き出した方,ハロウィンパーティーに不満ですか…….いや,その気持ちよくわかります!私もかつてはバレンタインなんてなくなってしまえと何度思ったことか.クリスマスイブの夜に吉野家で牛丼を食べる勇気と言ったらなかったです.それにハロウィンパーティーが加わるなんてもう嫌という気持ち,とても共感できます.
リア充という言葉が以前流行しましたが,どうもこの世の中には,リア充はより充実し,一方で非リア充はますます満たされなくなる構造がこびりついているようです。これは問題です.早急に解決してほしい!
ここで【朗報】学問は非リア充の味方!
最近,情報技術を使ってリア充と非リア充の間にあるコミュニケーション格差を縮めようという研究が出てきました.例えば,栗原一貴氏(津田塾大学)の「SpeechJammer」(https://youtu.be/USDI3wnTZZg).
「SpeechJammer」はマイクスピーカーの一種で,自分の話した声が少し遅れて自分の耳に届く機能を提供します.これ何の役に立つのでしょうか.おしゃべりなリア充の友だちに「SpeechJammer」を向けてみてください.すると聴覚遅延が発生し,友だちはおしゃべりを続けることができなくなってしまいます.栗原氏はこの「SpeechJammer」で2012年イグノーベル賞(Acoustics Prize)を受賞しました.
冗談なのか本気なのかは置いておいて,こんなふうにとてもユニークな研究があることを知ってほしいと思います.学問の見方が少し変わったという方がいればうれしいです.
情報技術は日々発展していて,その使い方には無限の可能性があります.コミュニケーション格差を縮めるために情報技術を応用することが今後のトレンドになってほしいと私は思っています.
読者のみなさん,情報技術を使って非リア充でもコスプレしてハロウィンパーティーに違和感なく溶け込める道具のアイデアありませんか?イブの夜でも堂々と吉野家で牛丼が食べられる道具のアイデアありませんか?
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これまで、そしてこれからの執筆予定をお知らせします。
3月:川浦康至(卒業)
4月:川浦康至(選挙)
5月:松永智子(スポーツ)
6月:中村理恵子(梅雨)
7月:深山直子(海)
8月:遠藤愛(宿題)
9月:関沢英彦(月)
10月:阿部弘樹(ハロウィン)
11月:中村嗣郎
12月:渡辺潤
1月:桜井哲夫
2月:柴内康文
3月:西垣通
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