2018/07/17

名物ゼミ紹介 駒橋ゼミ

<今回紹介するのは駒橋ゼミです。
駒橋先生は8月25日のオープンキャンパスで12時半から13時10分まで講義をします。
興味がある方は是非いらしてください。>

駒橋です。講義科目としては、企業コミュニケーション基礎、広報論、マーケティング論を担当しています。PRプロフェッショナルプログラムの広報・PR実務演習も担当です。

ゼミでは、広報・PRについて、さまざまな角度から学びます。

 広報と広告を混同している人が多いのですが、根本的に違います。簡単に言えば、記事や番組に関わるアプローチが広報で、新商品の記者発表会や謝罪会見、プレスリリースの発行、企業webサイトや会社案内や社内報の作成など、たくさんの領域があります。

 企業の正式名称を何社言えますか?企業についての記事を読んだことがありますか?

 2年生のゼミでは、まずそこから始めます。新聞の企業記事を読んでいくと、いろいろな企業のことや、新商品の情報が詰まっていて、とても面白いものだということがわかってきます。次に、ニュースの選び方や記事の内容が新聞によって違うことや、記事の書き方やタイトルによって、読んだ時の印象が変わることに気づきます。そしてプレスリリースと比較すると、企業はたくさんの情報を出しているのに、記事として取り上げられるのはほんの少しだということも知ります。

さらに、企業webサイトの比較研究をします。製品サイトはよく利用していても、企業の公式サイトは初めて見る学生が多いのですが、そこには会社の歴史から最新のCMまで、大量の情報が掲載されています。そして同じ業種でも、企業によってデザインや情報内容がかなり違っていることを実感していきます。

このほか、CSRレポートの比較研究もします。CSR(企業の社会的責任)を果たすために、今年はどんな活動をしたか、という報告書なのですが、これも企業によってレイアウトや情報内容が全く違います。

こうして全員がいろいろな角度から広報について学び、同時に講義科目も履修しますので、2年生が終わる頃には、広報・PRのことがかなりわかるようになっています。PRプランナーの一次試験に合格する学生もいます。

 3年生になると、それまで学んできたことをフル稼働させて、新商品開発&模擬の記者会発表会を行います。今年はエバラ食品工業のマーケティング担当の課長さんに来てもらい、オリエンテーションを受けた後、4人ずつ、4グループに分かれて新商品の企画を立てました。市場規模を調べ、ターゲットを決め、新商品の内容やパッケージ、価格、販売地域、プロモーション方法などを考えます。今年は7月6日が「記者発表会」で、本物そっくりのプレスリリースを作成し、プレゼンテーションを行い、企画内容と記者発表会としての完成度を競いました。学生同士の相互得点と、エバラ食品の課長の評価を合わせ、優勝は「黄金の味αパウダー」という粉末仕様の新製品を企画したグループに決定しました。他グループも僅差で、クオリティの高い発表となりました。このほか、企業記事の研究なども同時併行で行っているため、多くのチームが時間外にも集まって準備したようです。



模擬記者発表会の様子



模擬記者発表会を終えて、エバラ食品の参加賞をいただきました


 3年生後期は、広報をテーマにしたディベートを行います。これも4つのテーマに分かれて、賛成派と反対派の2人ずつで競います。どちらも現実に意見が二分しているテーマですので、どういう根拠なのかを調べることで、広報の課題を理解していきます。同時にゼミ論文も執筆し、年度末にゼミ論文集を発行します。半数以上の学生が、ゼミ論文のテーマを4年生の卒業論文に発展させています。企業の公式Instagramの内容分析や、パッケージデザインの色彩比較など、テーマはさまざまです。

 このほか、3年生の前期と後期の最後に、企業博物館や工場の見学会を行っています。昨年は夏に凸版印刷の印刷博物館、冬に味の素の川崎工場へ行きました。写真はそのときのものです。今年は7月20日にサントリーの武蔵野工場へ行く予定です。


印刷博物館の見学


味の素川崎工場も見学しました

2018/07/06

【学問のミカタ】アスリートは勝負をどう学ぶのか

スポーツコーチング担当の遠藤愛です。そして、恥ずかしながら元プロテニスプレーヤーです。

サッカー日本代表のベルギー戦、惜しかったですね、本当に。あの試合の後、日本は、勝つために何が足りなかったんだろう、何が必要だったんだろう、どこで勝敗が切り替わったんだろう、多くの人がそんな疑問を抱いたと思います。私も一人のファンとしてあの試合を見ていて、勝負の難しさと怖さを思い出しました。

そこで、今回の学問のミカタは、アスリートの視点から勝負をどのように学ぶのかについて書くことにしました。

アスリート、つまり競技に打ち込み、勝負の世界で生きていく選手は、技術や戦術を身につけ、体力、精神力の強化とともに、勝負とは何かを理解し、それを日常として楽しめなくてはなりません。技術、戦術、体力はトレーニングを通して習得できますが、勝負とは何かを学ぶこと、あるいは選手に教えることはとても難しいものです。

試合は、大きく分けて、攻める時、守る時、そして時機を待つ時の3つに分けられます。中には、“生まれながらの勝負師”と感じさせる選手がいますが、私は、勝負に出る時、勝負をかける時を鋭敏に感じ取れる感性を、子どもの時から徹底的に磨いたような気がします。

どうやって??

私の場合は、“実戦形式の練習と試合を繰り返すこと”でした。ある程度、技術的な基礎が固まった小学生の高学年頃から徐々に練習試合を増やし、中学後半からは毎日、色々な相手を見つけて試合をしていました。練習の時から徹底していた注意点は3つ。

・ 常にプレーしている自分とは違うもう一人の自分を作り、外からプレーを見つめ、自分と対話すること。
・ 相手や自分の何かが変わった時、つまり入らなかったボールが入るようになる、ミスが増えてくる、自分や相手が疲れたかな、、など、ふと気づく直感を大切にすること。
そして、、、
・ 最後の最後の瞬間まで、勝ち切るまで決して気持ちを緩めないこと。
以上の3点に加えて、「練習でできないことは試合でできない。でも、試合では、練習ではしないミスをする」ことを心に刻んで練習していました。

競技引退後、さまざまな選手と話すようになりました。彼らの多くは、子供の時から勝負に親しみ、楽しんでいるケースが多い。実際に、今年度の身体表現WSで指導して下さった佐伯美穂プロは、小学生の時から様々な練習に勝負を取り入れていたそうです。授業でも、ウォーミングアップから学生たちを競わせました。競うこと、勝敗を決めることを日常的に体験させる練習は、同世代、同レベルの仲間に恵まれた環境ゆえに実現できる方法です。
本来、勝負に対する感覚は選手自身が自分で気づき、会得するものですが、私たちのように指導者や周りが材料やきっかけを整えることによって身につけることも可能だと思います。


身体表現ワークショップでの佐伯プロと学生たち。アップから鍛えられました。

さて、ワールドカップは終盤に入りました。テニスのウインブルドン、自転車のツールドフランス、メジャーリーグでは大谷選手の復帰と、私たちは世界中で開催されている様々なスポーツイベントを見ることができます。

今日のスポーツ観戦は、技術が進歩し、視聴者や観客が見たい箇所を何度でも繰り返し見られるだけではなく、試合の判定にも録画再生技術が用いられるようになりました。一流選手の技術を抽出して分析し、比較検討することも可能です。でも、スポーツに携わるものとしては、勝敗を決める一瞬だけは是非、起こる“その時”に見て頂きたい。いつ起きるかわからないその一瞬を作り出し、感じ取り、モノにするためにアスリートは努力し、戦っています。 “その時”の緊張感と興奮を選手や他の観客と共有すること、それがスポーツを見ることの醍醐味です。勝敗を分ける“一瞬”を敏感に察知するアスリートの感性にも是非、注目してください。



鈴木貴男さんは身体表現ワークショップで運動連鎖を生かしたサービスを指導してくれました。



ジュニア育成の最前線で指導している吉田友佳さん。私たちの時代とは違う“今”のテニスを指導してくれました。

2018/06/03

2017年度ベストティーチャー 大岩直人さん

2017年度ベストティーチャー賞!?

大岩です。「2017年度のベストティーチャーに選ばれましたよ〜」と伺った時、さては学生のみなさん、ワタクシのことを2016年度までいらっしゃった関沢先生と勘違いして投票したのでは? と思いました。関沢先生が担当されていた広告論やコミュニケーション戦略論などの講義科目を引き継がせていただいていたので。関沢先生は2016年度のベストティーチャーでした。

私は2017年に本学に着任したばかりです。しかも前職は広告会社勤務。教育者としてはまったくの駆け出しです。そんな私が初年度からベストティーチャー賞なんて、こういうのをビギナーズ・ラックというのでしょうか。

選んでいただいた学生のみなさん、ほんとうにありがとうございました! 1年間自分なりに試行錯誤してきた甲斐があったとしみじみ思います。今、ちょっと涙が出そうになりながらこの文章を書いてます。うるうる。

心がけていたことはただひとつ。それは、自分がみなさんと同じ20歳前後の大学生だったらどんな授業やゼミナールを体験したいだろうか、ということ。学びたいことがすでにハッキリとしているのなら、専門性の高いコンテンツをたっぷり吸収すればいいのです。そういう方には私の専門知識をまるごとそのままお伝えします。でも、残念ながら自分が大学の12年生の頃はまだその段階には到達していなかったように思います。どんな学問に対してもいまひとつ「学び方自体がよくわからなかった」ように思います。

「学び方自体を学ぶ」……これを、今度は教える側になって実践してみようと自分なりのメソッド開発めいたことを考案してみたのですが、それは、ひと言で言えば、「imagine of opposite」(いつも正反対のことを考える)ということ。例えばこんなふうに。

みなさん、いきなり「クリエイティブな面白い文章を書いてみましょう」と言われてもどうしたらいいかわかりませんよね? だいたいが「面白い文章」という概念が曖昧過ぎます。で、そういう時、まずは「つまらない文章」を書いてみる。徹底的につまらない文章を徹底的に正しい日本語で書いてみる。で、その作業の過程で文章をつまらなくする要因がなんなのか、自分なりにロジカルに解析してみるのです。同じように「つまらない写真」を撮ってみる。あるいはネット上から探し出す。その写真のどこがつまらないのかを解析してみる。その後に、徹底的につまらない写真を何枚か組み合わせることによって面白くならないかと考えてみる。あるいは、徹底的につまらない写真にキャプションをつけて、そのコピーワークだけで面白くしてみる。……なんのことはない、これは編集力を養うためのトレーニングなんですが、「正反対のことを考える」ことでコントラストがハッキリしてきますよね。

いつも180度違った視角からモノゴトを見つめてみる。そうすることでどんなテーマについても常識を疑うクセを付ける。……私がやろうとしていることはたぶんそういうことなのではないかと思います。例えば、広告論の授業。広告コミュニケーションの根幹であるブランディングについて常識的な説明をした後、その舌の根も乾かないうちに、正反対の「敢えてブランディングしない」手法についていくつか実例を挙げてみる。ゼミナールでの表現系カリキュラムでは、全体をひと言でうまくまとめあげる訓練をする一方、徹底的にディテールの解像度を上げる訓練をする。……私はひねくれ者なのでしょうか? 少なくともあまのじゃくであることに間違いはありません。

90分の授業は発想力を刺激することに使い切ります。そしてアウトプット先行です。まずは自分なりに表現してみて、それを晒して、他の人の考えたアイデアの方が良ければその人の才能にネッチリと嫉妬して、よし、自分ももっといろんなことを知らなくちゃ、答えはひとつじゃないんだな、と思ったところからインプットが始まります。……これは尊敬する関沢先生に教えてもらったやり方です。

学生のみなさんとは、特にゼミ生の方とは4年間キッチリお付き合いをしたいと願っています。そしてその間、私をトランプのジョーカーのように使ってもらえたらと思います。ジョーカーは道化師であり、時折「種も仕掛けもある」マジックを使います。ジョーカーはいろんな役割を兼ねられます。代役を務めることができます。でも、ワイルドカードは最後まで持っていたらダメです。うまく私を利用して、最後に私を捨てて、鮮やかに大学4年間の学びの生活をアガってください。





みなさん、1限は眠いですよね? 5限はバイトに行かないと、ですよね? 自分の学生時代もそうでしたから、その眠さ、あのかったるさ、よくわかります。(ちなみに私の担当する授業はなぜか1限と5限が多いです、あしからず)私が一方的に発信しているだけではますますみなさんの眠気は増すばかりでしょう。よし、今日も朝の9時に来た甲斐があったとみなさんが思えるようなカリキュラムを、これからもいろいろ考えていきたいと思います。ですから、みなさんも、大学の授業というのは学生と教員がいっしょになって創りあげるものだという認識を決して忘れないでくださいね。

最後に。畑山博さんが書いた「教師 宮沢賢治のしごと」より、以下の文章を引用させてください。

「学校の教師という仕事は、それをほんとうに誠実に心を賭けてやったら、音楽とか絵とかいうような芸術より、もっとすばらしい芸術行為になるのだと、私は思っています。

こんな授業ができたら理想ですね。精進したいと思います。

2018/05/29

2018年コミ新任教員歓迎会

5月中旬に2018年度コミュニケーション学部新任教員歓迎会を行いました。

今年度、新たな仲間としてシステムアーティストの安斎利洋客員教授、山下玲子教授が加わりました。

安斎さんは表現と批評、メディア制作ワークショップ、身体表現ワークショップなどを担当します(安斎さんのHPはこちら)。
山下さんは学問のミカタで紹介したとおり(学問のミカタ)、社会心理学者として社会調査入門、コミュニケーション心理学などを担当します。

会では担当教員が手配した美味しい食べ物が並び、話も弾みます。






途中、各教員が自分にとってのコミ部イメージを漢字一文字で表しました。




卍、盛、偶、眩、理、緩などコミ部らしく様々な文字が挙げられてますね。。
これがコミ部の持つ魅力の一つだと思います。
私がもつイメージは「攻」でしょうか。。


最後に参加者で記念撮影をして、賑やかな会を締めくくりました。











2018/05/15

【学問のミカタ】「好き」を仕事にするなら、回り道しよう



メディアコミュニケーション基礎、コミュニケーション心理学、社会調査入門担当の山下です。
GWも終わり、過ごしやすい季節になりました。4月からの新しい環境にも慣れ、ちょっと気が抜けちゃったかな、という方もいれば、リフレッシュしてますますやる気いっぱい、という方もいらっしゃることでしょう。私も、この4月からこのコミュニケーション学部に新人としてやってまいりました。校舎にあふれる新緑と、研究室から見える大好きな電車を眺めながら、新鮮な発見の日々を過ごしています。

私の専門は社会心理学です、特にメディアが若者の心理に及ぼす影響を研究しています。メディアコンテンツの内容分析を通じて、世の中がどのように描かれているのか、さらに、その描写が人々の社会認識にどのように影響を与えるのか、マンガやアニメなどを題材に研究をしています。




山下研究室の入り口付近の本棚。趣味と実益を兼ねてマンガ500冊以上が置いてあります。



私は幼少期からマンガやアニメが大好きで、大学生になっても少年ジャンプを毎週買って読んでいました。とはいえ、それが研究になるとは当時は夢にも思っていませんでした。そんな時、今でも有名なある凄惨な事件により、アニメやマンガを見る「オタク」=犯罪者予備軍、という批判が日本中に巻き起こりました。大好きなマンガやアニメが悪者にされるなんて、と、とても悲しい気持ちになり、アニメやマンガは本当に若者に悪影響があるかどうか研究して、(できれば)汚名をすすぎたい!という気持ちになりました。
とはいえ、最初は、どのように研究したらよいかわからず、マスコミの歴史や情報社会論の文献を読んだりして、「なんとなく」答えを探す日々でした。
その途中で、偶然、社会心理学という学問に出会いました。社会心理学は、人々の行動は、その人個人のせいだけでも、また、その人が置かれた環境のせいだけでもなく、その両方が相互作用することにより生み出される、と考える学問です。
 マンガやアニメの影響なら、ある特定の状況の下で、マンガやアニメに描かれている内容が、ある特定の性質を持った人に影響を及ぼしやすいと仮定して、調査や実験といった形で数量的なデータを取り、どのくらいそのような出来事が起きやすいか、いわば確率の形で示していきます。
アニメの悪影響論についてのテレビのコメントでは、「犯人がアニメを見ていたから、アニメを見る人はみんなおかしくなる」というように、1つの事例から因果関係を語ることが多く見られます。しかし、社会心理学の視点から行われた研究では、このような因果関係を支持する結果も、支持しない結果も両方見られています。また、このようなアニメやマンガの悪影響に関する実証的な研究は、青少年の凶悪犯罪が起こるたびに話題になるわりには、日本ではさほど多くありません。


因果関係を明らかにするための研究モデル。赤い線と青い線すべての関係性を検討し、赤い線が十分に強力であることが示されると、アニメ視聴が暴力行動の原因といえる。



私自身は、この学問との出会い、ものごとの因果関係を明らかにする「見方」を身に着けることで、結果的に「好きを仕事にする」ことに成功しました。受験生の皆さんも、今の「好き」は直接、将来の仕事に役立たないと考えるかもしれません。また、学んだことを仕事に直結させるために、大学選びの際には〇〇学部で××の資格を取る、ということにすぐに目が向くかもしれません。ですが、世の中の見方を教えてくれる学問は、すぐには効かないかもしれませんが、必ずや自分の好きを仕事にするための大きな武器になります。コミュニケーション学部は、そんな自分に合った武器を探しだし、実際に身に着けることができる学部だと思います。

2018/05/04

コミ部 2017年度就職状況について

2018年度が始まって1ヶ月経ちました。
新入生もそろそろ学生生活に慣れてきたでしょうか。

今回は2017年度のコミュニケーション学部の就職状況について、お知らせします。


主な就職先としては、教育関係では東京経済大学 埼玉県公立中学校(英語)。この他、地方公務員、JR東日本、三菱地所レジデンスなど。また、スズキ、アイリスオーヤマの製造、イオンリテール、サミット、日産プリンス、ヤナセなどの小売、筑波銀行、多摩信用金庫、東京シティ信用金庫などの金融、さらに放送、広告、情報・通信、など様々な分野に就職しています。


「2018年度の就職活動も4月から少しずつ動きはじめています。
東経大ではキャリアセンターを中心として、初年次から様々な就職支援に力を入れています。
そのため4年生になって、慌てて就職活動をはじめるようなことはありません。
個々の活動はもちろん大変ですが、サポート体制がしっかりしているので誰でも安心して就職活動に臨むことができます。」(2017年度就職委員 阿部先生)

そして、社会に出て1ヶ月たった卒業生2名から、近況が届いたので紹介します。

<2017年度卒業生より>


『私は、2017年度にコミニュケーション学部を卒業し、商業ディベロッパーという仕事に就きました。主な業務は、ショッピングモールを新しく建てたり、現在ある施設のテナントの管理やイベントの企画などで、今は福岡の商業施設で働いています。

私の仕事は、商業施設のテナントを管理し、指導することなので、実際に接客をすることはありません。でも、レジでの仕事や全店舗のことを把握していなくては指導はできません。私は着任して初めて職場にきたので、お店のことや店長さん、スタッフさんについても一から覚えなくてはならず、従業員通路も複雑になっていて大変です。

職場は、比較的大きい施設なので、歩き回るとすごくワクワクしますし、商業施設が好きで就職したので、その中で日々働くことができるのは嬉しいです。
徐々にお店を把握できるようになったり、従業員通路で迷わない部分が増えてきたことなど、少しではありますが自身の成長が嬉しいです。


(私の新天地です)

学生時代を振り返ると、当時は時間の使い方が本当に自由だったなと思います。学生時代は昼夜が逆転した生活も多かったですが、就職してからは夜12時までに寝るようになりました。

ずっと関東の実家で暮らしていたので、福岡での一人暮らしは最初、とても寂しかったです。しかし、今は仕事が大変で寂しさもどこかへ行きました(笑)
お部屋のインテリアなどを考えるのは楽しいし、たまに家族と電話をしたり、なんとかやっています。家事が一切出来なかった私でもなんとか生活できるもんだなあとも感じています。

この1ヶ月は、実務よりも教えてもらうことや言われたことをやることが多く、まだまだ始まったばかりだと感じます。5月から部署も決まり、いよいよ本格的に働くことになるので、不安が多いですが、一生懸命頑張っていこうと思います。

今後は、先輩方のように、自主的に発見や行動が出来、テナントさんとも沢山コミュニケーションが取れるディベロッパーになりたいです。その上で、消費者の視点を忘れないようにしたいですし、今後、後輩ができたとき、今のいっぱいいっぱいで不安な気持ちを忘れずに接してあげたいなと思います。』

もう一人、近況を知らせてくれました。

『私は、自分自身がスポーツに親しんでいたので、スポーツに関連した仕事に就きたいと思い、スポーツ用品をメーカーから小売店に卸している会社に就職しました。

今は商品課という部署で、商品の入荷や出荷作業をしています。毎朝メーカーから届いた商品をトラックから下ろして倉庫に運ぶ作業から始まり、それを小売店ごとに仕分けたり、商品を種類ごとに整理します。その後、商品と納品書の内容が実際に合っているか一つ一つ確認します。午後はその日に小売店に出荷する分を検品し、梱包し出荷します。

 4月は部活動が始まったり、新年度で用具を新調する人が多いことから繁忙期の時期です。私の会社は研修期間がほとんどなかったので、4月2日からすぐに業務にあたっています。入社してすぐが繁忙期なので、この1ヶ月は圧倒されながらも、なんとか周りについていくという感じでした。

 働いてみて思ったことは、色々な仕事があるなあということです。主な業務の一つに、値付けといって、商品に小売店ごとの値札をつける作業があります。正直、特別な能力は必要なく、地味で単純な作業です。なので、最初は何も考えずにただ数をこなしていました。しかし、作業を終えた時に、この商品を売る営業の先輩社員に、「ありがとう!助かった。これで出荷できるよ!」と言われました。その時初めて、この作業も売るという仕事のひとつで、私も役に立てているんだなと実感しました。このことから、一つのものを売るだけでも色々な作業があり、小さな作業でもかけてしまうと大きな成果には繋がらないと思いました。

忙しい1ヶ月を終えて、近況を知らせてくれた卒業生のお二人、どうもありがとう!
今度、機会があれば、後輩たちに直接話しに来てください!








2018/04/15

【私のブックマーク】デジタルメディア/本/イベント

「ソーシャルメディア論」「ウェブ・マーケティング論」などを担当している佐々木裕一です。こんにちは。

今回からのトケコミ教員によるリレー連載、「私のブックマーク」のトップバッターに起用されました。この連載では学生のためになるだろうウェブサイト(アプリ)を紹介します。何回続くかはわかりませんが、あまりマニアックなところに行かない範囲で、紹介していきますのでおつき合いください。


さて、私のネット利用は多くの場合、アップルのMacBook Proでなされ、ウェブブラウザはグーグルのChromeが標準となっています。そのChromeのブックマークバーのスクリーンショットが下のとおり(詮索されても困るから画像は小さめに)。


今の時代、ブックマークというのは非常に利用頻度が高くてわざわざ検索サイト経由で行くのが面倒というものと、ブックマークしておいてたまに目に入るようにしておかないと見なくなってしまうというものに分かれるのではないでしょうか。

というわけで左の方が全般的に私の利用頻度が高いもので、一番左はグーグルカレンダー。一番右はYahoo!のアイコンですが、これは同社が一般開放をしているYahoo! Lodgeという永田町(紀尾井町)にある施設のイベントカレンダーです。ちなみにホームページはThe New York Timesで世界の動きを眺めるようにしています。


では本題。デジタルメディア/本/イベントというキーワードでウェブサイト3つ+1つを紹介します。


ウェブ電通報
https://dentsu-ho.com/

マーケティング、広告、メディア利用、デジタルテクノロジーなどを扱うサイトです。日々の事実報道は少なめで、調査結果や論考、キャンペーンプランナーの狙いなど、それに関わった人たちの分析や印象が述べられているのが特色。

背景情報も含めた文章が多いので、学生にも理解可能です。扱い範囲が広く、掘り下げるべきテーマに出会えるだろうという読みから、佐々木ゼミ(2年)では、毎週1人がこのサイトの中で興味をもった記事を、なぜその記事が面白かったのかを含めて学生に解説することにしています。


藤村厚夫 Media Disruption
https://mediadisruption.net/

電通報の上級版。デジタルメディアによる破壊/混乱(Disruption)を扱った記事のリンク集で、1週間に一度更新されます。藤村厚夫さんはスマートニュース株式会社で執行役員を務めており、トケコミ20周年記念シンポジウム(内容はこちら)でも登壇頂いた方ですが、目利き力が高いので(こういうのを本当のキュレーションというのだよ)私も非常に助かっています。

私もこういうサイトを作りたいと思っていて、近々友人の情報アーキテクトにツール選びから相談しようと思っています。


HONZ
http://honz.jp/

大学生になったのだし、あるいは新しい年度を迎えたのだし、「本でも読もうかな」と思っている学生も多いでしょう。そんなあなたには「読みたい本が、きっと見つかる!」がコンセプトのこのサイトがぴったりです。

代表者は成毛真さん。かつてマイクロソフト日本の社長でしたが、『面白い本』(2013年)なんて本も書いている、とてつもない本読みとしても知られる人です。小説と自己啓発本以外について厳選された書評が載っているので、それを参考に自分の世界を広げていくのはどうでしょうか。


(番外編)Peatix
https://peatix.com/

ブログを書いていて思い出したのですが、本とは別に人の話を聞くのも学生が自分の世界を広げていくには大事。冒頭で紹介したYahoo! Lodgeのイベントカレンダーを私が時々眺めるのも、専門バカにならずに周辺の話を聞きに行くためです。

Peatixはイベント主催者向けのチケット発券/管理のスマートフォン向けアプリとした始まりました。チケットを購入(ないしは無料で予約)するとスマホに電子チケットが現れて、それを会場で提示する機能が主でしたが、利用するイベント主催者が増えて、その情報を集めるメディアになり、一覧性のあるパソコン版も生まれました。「おすすめイベント」を見ていると面白いイベント、あるいは社会や流行を知ることができます。



以上ですが、専門がら忠告しておくと、LINEでよく会う友だちとメッセージをやりとしりているだけの学生と、さまざまな経験を重ねた学生の差は天と地ほどつきます。ということで、娯楽以外の情報も時には得て、そこから実際に動いて、すこしずつ関心の範囲を広げて行くことの大事さを特に新入生には強く忠告しておきたいです。ではハッピー・スクールライフを。



2018/04/03

2018年度が始まりました

ついこの間,卒業生を送り出したばかりですが,コミュニケーション学部新入生221名を迎えて,2018年度が始まりました.
新入生は4月2日の入学式の前,3月30日から学生証やIDの配付,英語プレイスメントテスト受験など,新生活をスタートさせています.
今年は桜が早く,葉桜の中,新入生をサークルに勧誘する声がキャンパスに響き渡ります.




学内では2018年度の履修登録のための学習相談が行われており,初めての履修を控えた新入生が熱心に教員の話を聞いていました.大学では学生自身が科目を選び,登録します.科目には必ず履修しなくてはならない必修科目もあるので,注意して登録しなくてはなりません.先輩や友人からの情報もあると思いますが,疑問・質問がある場合は必ず担当教員に確認することをお勧めします.






履修相談担当の先生たち.午前中は余裕でしたが,午後は忙しくなるそうです.



学習を支援する学習センターなどもあるので,東経大のハードとソフトをフルに活用してください!


教職や資格取得のための講座のガイダンスなど,新年度の最初の週は慌ただしく過ぎていきます.
授業開始は4月9日(月)からです.

2018/03/29

トケコミ送別会 2017

 2017年度で退職される先生方の送別会が行われました.



今年度は桜井哲夫先生,川井良介先生,中村理恵子先生が退職します.


桜井先生
川井先生
中村理恵子先生
送別会ではありますが,やっぱりトケコミらしい愉快な会になりました.

今後の先生方のご活躍をお祈り申し上げます.



2018/03/24

2017年度 卒業式

2017年度の卒業式が3月23日に行われました.





二日前には雪が降りましたが,卒業式当日は快晴!
桜も咲いていました.





100周年記念館での卒業式を終えた後は,各学部に分かれて学位記授与・表彰式が行われました.コミ部の学位記授与・表彰式では,216名の卒業生が集まり,PRプロフェッショナルプログラム修了証授与,優秀卒業制作・卒業論文表彰(ラストには最優秀賞の発表も),学部長挨拶の後は,各教員からの卒業生への祝辞で締めくくりました.




2017年度の優秀卒業制作・卒業論文.



選ばれた学生は壇上で賞状と副賞を受け取りました.



教員からの一言.



卒業生の皆さん,卒業おめでとうございます.
卒業後も,いつでも遊びに来てください.







2018/03/12

【学問のミカタ】:「完全なもの」は美しいが、




広告論、コミュニケーション戦略論、コンセプトと表現、メディアクリエイティブ ワークショップ担当の大岩です。

323日は卒業式。4年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます! この4年間で、みなさんなりの学問のミカタを発見することはできたでしょうか? 

学問のミカタ。「ミカタ」という言葉の響きの中には、いろいろなニュアンスが込められていると思います。

まずは「見方」。どのポイントから、あるいはどの角度からモノ・コトを見つめるのか、見つめ直すのか。その視点と視角ということですね。




次に「味方」。私はあなたのミカタです、の意味で使うときに「味方」と書きますが、これはどうやら「御方」の当て字のようです。ですので、通常の「味方」の使い方とは異なるとは思いますが、私は「味方」と書かれているのをみると、まさに「味わい方」、じっくりゆっくり口の中全体で味わい尽くす感じを思い浮かべてしまいます。




新米教員の私ですので、まだまだ学問のなんたるかを語れる立場にはありませんが、学問に対するスタンスには「見方」と「味(わい)方」、このふたつの要素の組み合わせがとても重要な気がしています。鋭く事象を切り取るためのトリミング力と、すべてのディテイルを万遍なく咀嚼し吟味する力。

私は長年、広告のクリエイティブ畑で仕事をしてきましたので「表現すること」のかけがえのなさは十分知っているつもりですが、同時に「表現すること」の危うさや未熟さも痛感してきました。クリエイティブの世界では「オリジナリティ」こそが全て。でも、この「オリジナリティ」というのが実に曲者でありまして、ついつい私たちはこの言葉の使い方に気をよくして、狭義な「恣意性」に陥ってしまうこともなきにしもあらず。で、それを諫めてくれるものこそが学問なのではないか。大学教員を一年体験した今、私はそんなふうに思っています。

座右の銘にしている言葉があります。敬愛するアーティスト、ブルーノ・ムナーリが「木をかこう」(これを尊敬する須賀敦子さんが訳しています)という絵本の文末に書いた次のような言葉です。

むかしの中国のえらい人が、いったそうです。
「完全なもの」は美しいが、ばかげている。
「完全なもの」をつくりあげたら、
あとはそれをこわしてしまえ、と。

ばかげている、とか、こわしてしまえ、という言葉は必要以上に強く聞こえてしまいがちですが、でもよくよく考えてみると、つくっては壊し、壊してはつくる。……人生とはその繰り返しなのかもしれませんね。常に柔軟に変化することをいとわない。そのための価値観・美意識を養い続けることこそが学問のミカタなのだと私は思います。

今年の卒業式は323日。この日は偶然にも私の誕生日でもあります。自分の誕生日にみなさんにおめでとうと言えるなんて、誕生日冥利(?)に尽きるというもの。むかしだれかにいわれたことがあるのですが、誕生日はお祝いされる日ではなく、改めてみなさんに感謝し、みなさんをお祝いする日なのだと。これも視点の切り返しのひとつだと思います。

4年生のみなさん、特にゼミ生のみなさん、一年間、ほんとうにありがとうございました。年の功で、人生の辛酸はみなさんよりはかなりたくさんなめているつもりですので、社会に出てからも「学問のミカタ」のみならず「世の中のミカタ」、なんなりと相談に来てくださいね。いつでもみなさんのミカタになりますので。

2018/03/10

教員の著書紹介


コミ部教員の著書を紹介します。

▼2018年4月(予定)
西垣通『AI原論--神の支配と人間の自由』講談社選書メチエ

著者の一言:内容は、人工知能(AI)を、技術や経済というより思想史的にとらえたもので
す。人工知能とユダヤ=キリスト教の関係を扱っています。人文系の書物と言えるかもしれません。

▼2018年1月
小林誠 『探求の民族誌: ポリネシア・ツバルの神話と首長制の「真実」をめぐって』お茶の水書房
著者の一言:2年間におよぶツバルでの現地調査(フィールドワーク)の成果です.
私がツバル滞在中に気づいたことは,人々はただ単に伝統を継承していたわけではなく,ましてやそれを創造していたわけでもなく,本物の伝統は何かを積極的に探し求めていたことです.ツバルの人々はどうやって,本物の伝統を知ろうとしていたのだろうか.彼らの知のあり方について考えました.


 



▼2017年12月
大岩直人・下浜臨太郎『おとなのための創造力開発ドリル〜「まだないもの」を思いつく24のトレーニング』インプレス
著者の一言:世の中にクリエイティブ発想本は数多くありますが、そのほとんどは表現や伝え方のクリエイティブについて語ったものです。この本は、表現に至る手前の(あるいはその先の)モノの存在価値そのものを見つめ直すためのドリルです。メディアと表現を一体で考えられるようになるためのドリルです。







2018/02/15

国立スポーツ科学センター見学 遠藤愛ゼミ

スポーツコーチングゼミの遠藤愛です.
まさに今,平昌オリンピックが盛り上がっていますが,私のゼミでは代表選手の強化の最前線である国立スポーツ科学センター(JISS)の施設見学に行って来ました.

JISSは,日本のトップレベルにある選手を科学的に支援する施設です.
今回は先任研究員の鈴木康弘さん,研究員の大沼勇人さんのご好意で,施設内を案内していただきました.

まずはアジア大会代表合宿中のシンクロデュエット日本代表の練習を見学しました.
ただ息を止めているだけでも苦しくなるのに,運動しながら演技をしている選手を実際に見て,シンクロというスポーツの過酷さを実感しました.
そこは,見ているこちらが緊張してしまう現場でした.

次は風洞実験棟の見学です.
例えば,スキーのジャンプの選手たちが飛距離を出すためにどの姿勢で飛ぶのが一番良いのかなど,風速を調整しながら様々な研究,開発に活用されている施設です.

風洞実験棟 1


風洞実験棟 2

体力測定室では,垂直跳びや反応時間を見る装置を使って実際に測定しました.
ゼミ生の最高記録は47cmでしたが,日本代表選手の中では70cmを超える選手もいるそうです.

垂直跳び

また,スキーのクロスカントリーやスピードスケートのフォームで持久力を計測できるトレッドミルもありました.


スピードスケート風に。。

形態測定の部屋では,空気圧を使って体脂肪率を測定するカプセル(?)や,赤外線を照射して身体を正確に計測する装置などを実際に体験しました.


空気圧で体脂肪率を測ります



身体の各部位にマーカーをポイントして赤外線を照射して計測します.



ウサイン・ボルトも測定した陸上競技トラックの実験場




酸素濃度を調整できるトレーニング室


近年,日本のオリンピックでのメダル獲得数は増加していますが,JISSに代表される科学的サポートと無縁ではないと思います.
日本の最先端のスポーツ科学とその科学が実際に日本代表の強化にどのように活用されているのかを体験できる貴重な1日となりました.

ご協力いただいた皆さま,ありがとうございました.




見学を終えて記念写真


2018/02/01

2017 年度 優秀卒業制作・卒業論文発表会が行われました

2月1日,2017 年度 コミュニケーション学部 優秀卒業制作・卒業論文発表会が行われました.
提出された中から,優秀卒業制作・卒業制作として推薦された作品と論文です.








私は,発表もさることながら,発表後に担当教員が述べる推薦理由を聞くのが楽しみです.長い文章ではありませんが,それぞれの指導において,どんな点を評価したのか,学生と教員との間にどんなやりとりがあったのか,そして,教員への信頼と学生への想いが伝わってきます.

今日,選ばれた人も,選ばれなかった人も,作品や論文に取り組むことで何かを得たはずです.

また,来年を楽しみにしています.



(遠藤愛)