2019/11/25

盛況!ゼミ発表会2019


それはもう、お手本のような秋晴れでした!

師走の足音が耳に迫る今日この頃、去る16日(土)に、コミュニケーション学部ゼミ発表会が開催され、大盛況のうちに閉会しました。プログラムはこちら:https://comtku.blogspot.com/2019/11/1116.html

柴内学部長の挨拶にあった通り、ゼミは、大学生活の学びの柱です。ゼミ選びに真剣なトケコム一年生をはじめ、受験を意識した高校生や保護者の方々、発表する後輩の応援に駆けつけた三、四年生の姿もあり、会場は満員御礼。立ち見も出るほどでした。(学部長が緊急にパイプ椅子を手配する場面も!)

今回14のゼミが発表しましたが、改めて、コミュニケーション学部の学びの多様性を感じました。ざっくりとご紹介しましょう。

「働く人の心理」を研究。ビジネスコンテストでも健闘!

個性豊かなアート活動。年明けにはギャラリーで展示も。
企業広報を分析し、商品開発から記者発表会まで!

筋トレも人類学する。フィールドワーカーよ、集え!

ゼミの先生への愛を語る!研究メイン、ZINEも作ります。

足で稼いだ調査に基づくメディアの利用者研究。圧巻!

「メモを取りましょう!」大人びたプレゼンが成長の証。

アニメもマンガも、社会心理学で切る!

先生の熱い鞭に鍛えられながら、ネット、SNSに強くなる。

100年の幅でみる「グローバル化」。書を持って町へ出よ。

映像制作、ここまで出来る。ドローン撮影の富士山に感動。

外国人の視点で「日本」を見てみる。わかったこととは…

コピーで、写真で、映像で。人とちがう自分。人と違う表現。

観光学のゼミ。選り取り見取りの釜山研修!

以上、14のゼミの発表の後には光岡教務主任の総括。「こうした発表の際に、学生の成長ぶりをみてグッとくることがある」。同感です。顔見知りの学生さんが自分のゼミのことを生き生きと語る姿に私も大いに感激しました。




閉会後は懇親会へ。ご飯がなくなっても、気になるゼミの先生や先輩たちに積極的に質問する一年生の姿が目立ちました。来年はこの子たちが、どんなゼミ発表をするのかなと想像しながら帰路につきました。ゼミ発表会幹事の小林誠先生をはじめ、発表した学生さん、指導の先生方、そして参加したみなさま、大変お疲れ様でした。


2019/11/14

「いいね!」に縛られない SNSとの付き合い方  【対談:佐々木教授×モデル・ラブリ氏】

「佐々木先生が、モデルと対談したらしい?!」

そんな噂を聞きつけ、件の対談が掲載された雑誌を手に取りました。

フランスのモード誌『Numéro』の日本版として2007年に創刊された国際志向のファッション誌で、ウィキペディアによれば、「中心読者層は世界中の流行に敏感な25歳から35歳のキャリアウーマン」。(年齢のみそこに該当する)私はおそらく(というのも、たまに行く美容院で触れたかどうかうる覚え)、初めて頁をめくりました。





なるほど、今号の特集は「いいね!がつなぐ未来」。SNSは未知の世界、想像以上の未来につながる可能性を与えてくれるけど、それは使い方次第。弊害も多いよね、というメッセージと問題意識がタイトルから伝わります。私たちはSNSとどう付き合うべきか?を議論するラインナップに、昨年『ソーシャルメディア四半世紀』を上梓されたトケコム教員の佐々木先生が登場するというわけです。

対談相手はモデル、タレントのラブリ氏。数十万のフォロワーを持つInstagramやTwitterで積極的に発信し、今年、SNSをテーマにした個展「"デジタル”と“私”の関係 どうやら私は数字らしい」を開催するなど、SNSなるものを、メタレベルで考察し実践する表現者です。Forbes JAPANが選ぶトップインフルエンサー50」にも選出されました。





対談のタイトルは「SNSとの付き合い方って?」(118−119頁)。
ラブリさんの語るSNS経験と、そこから導き出した「マイルール」に佐々木先生がコメントする流れで進む対談はコンパクトながら示唆に富み、日々SNSと付き合っているだろう学生の皆さんにも、ぜひ読んでもらいたい内容です。対談の末尾にまとめられたお二人の「マイルール」を引用します。

【ラブリさんのSNSルール】
1. SNSを自分の価値観の中心にしない
2. フォローは最低限に抑え、不要な情報源を整理する
3. 生身の人との交流を通してより良い情報収集を積極的に行う
4. SNSで発信するときは、伝えたい対象者について考える 
【佐々木先生のSNSルール】
1. すぐ手に取ってしまうスマホは、あえてすぐに手の届かないところにおく
2. 情報収集型かコミュニケーション型のSNSユーザーなのか自覚する
3. 情報の偏りを認識し、別の角度から物事を見つめる習慣を持つ
4. 実世界での体験を大切に。それを助ける道具としてスマホもSNSも使う

雑誌の特集では、対談した二人以外にも複数のオピニオンリーダー(インフルエンサーというべきか?)がSNSとの付き合い方について語っています。いいね!の数に振り回されず、SNSを創造的な未来へのツールとして使うためのポイントとして多くの人が語っているのは、「自分は何のためにSNSを使うのか」その目的を意識するべきということ。一方で、同じSNSでも、PCやタブレットで使用するのか、スマートフォンで触れるのかではその行為の意味や展開が異なってくるという、「メディアの違い」に踏み込んでいるのは佐々木先生だけでした。私もこの点が、何より重要だと思います。

本特集を担当した編集長の田中杏子氏は、巻頭の編集後記でこうコメントしています。

今号を通して気づいたことは、SNSを使う目的がクリアであるかどうか。SNSを主軸ではなくツールとして存在させ、その先には実際のフィジカルな行動や出会いにつなげられればさらに素晴らしいものになるということ。(20頁)

それは言い換えれば、「一旦、スマホを置いて」。「いま」に束縛され続けるスマホでの絶え間なき情報接触では、「未来」を想像・創造する余白がない。「過去」に向き合う余裕も生まれないでしょう。自分とて、気をつけないと。

私が後期に担当している「ジャーナリズム論」でも、「未来をつくるジャーナリズム」を主軸テーマとしています。久しぶりにファッション雑誌をパラパラとめくりながらヒントももらい、「知る喜び」に満ちた読書体験でした。佐々木先生、ありがとうございました。


2019/11/06

11月16日(土)ゼミ発表会プログラム

華やいだ葵祭も終わり、コミュニケーション学部では「卒業研究の追い込み」と「ゼミ選び」のシーズンとなりました。

締め切りまで一ヶ月を切り、4年生は論文の執筆や作品の制作に勤しんでいます。

1年生は、2年生から所属するゼミ(科目名は「演習」)選択が迫り、情報収集も佳境に入っている頃でしょう。

言語学から心理学、歴史、ジャーナリズムに社会調査、フィールドワーク、英語学習/教育、広報・広告、異文化マネジメント、観光、映像制作、表現、アート、音楽、ファッション、マンガ・アニメ、ネット・SNS・メディア研究などなど、トケコムには多彩なゼミがそろっています。

【コミュニケーション学部ゼミ紹介(Space2020より)】
 https://www.tku.ac.jp/department/seminar/communication.html

キャンパスの木々も彩り豊かになりつつあります。
秋はやっぱり、いいですね。

さて、来週末の16日(土、15:00-17:30)には、毎年恒例、学生によるゼミ発表会が開催予定です。

1年生にとってはゼミ選びの参考になるでしょうし、2、3年生にとっては普段の活動を発表する晴れ舞台です。一般公開もされていますので、皆さんどうぞお越しください。



時間
308教室(6号館3階)
F307(6号館3階)
15:0015:10
開会の挨拶
 
15:1515:30
【小山ゼミ】
異文化マネジメントの研究
【大榎ゼミ】
大榎ゼミの活動
15:3015:45
【駒橋ゼミ】
広報・PRのゼミで行ったこと
【小林ゼミ】
異文化のフィールドワーク
15:4516:00
【北村ゼミ】 
メディア利用行動の実証的研究:
北村ゼミの活動紹介と研究報告
【光岡ゼミ】
光岡先生から学ぶ光岡ゼミ講座
16:0016:15
休憩
16:1516:30
【北山ゼミ】
北山ゼミのゼミ発表
【山下ゼミ】
ようこそ山下ゼミへ                     (山下ゼミでやること)
16:3016:45
【佐々木ゼミ】
佐々木ゼミの紹介
【松永ゼミ】
松永ゼミに、一目惚れ 
:1616通りの「グローバル化社会」
16:4517:00
【田村ゼミ】
制作した映像の上映
【長谷川ゼミ】
外国人から見たリアルな日本
17:0017:15
【大岩ゼミ】
ひとと違うことを考えられるようになるために
【中村ゼミ】
海外ゼミ研修(釜山)紹介
17:2017:25
総括
 
17:30
懇親会(6号館7階中会議室1)



2019/11/01

コミ部Q&A【学園祭とオープンキャンパス】

葵祭が始まりました。おでん、焼きそば、いい匂い。
三日間の祭典中、明日明後日の11月2、3日はオープンキャンパスも開催されます。
葵祭中のOCは、現役学生のリアルな姿を垣間見ながら、教員スタッフに直接進学相談ができる絶好のチャンス。ぜひお越しください。


少しずつ、木の葉も色づいています。

美味しそうな匂いと、歓声と音楽と。


ついでながら、webで読めるコミ部Q&Aのページをご紹介します。


○2019年度 コミ部ワークショップ科目紹介、卒論・卒制タイトル、Q&A

 https://edu.career-tasu.jp/p/digital_pamph/frame.aspx?id=7521400-3-52

○2018年度 トケコムの就職状況
 大学HPより https://www.tku.ac.jp/career/career-data/list-08.html
   ブログ記事(2019年5月11日、佐々木裕一先生)より
      https://comtku.blogspot.com/2019/05/2018.html

○2013年8月7日投稿 ブログ記事(川浦康至先生、桜井哲夫先生)
 https://comtku.blogspot.com/2013/08/q.html
 以下、転載。
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Q コミ部では(そもそも)どのような勉強ができるのか。

A コミュニケーション能力を発展させるための基礎的および専門的勉強ができます。
 現在の就職活動で企業側から求められる第一の能力はコミュニケー ション能力です。社会生活の上で人と人との交流を維持する力、会議やミーティングでの複数の人へのプレゼンテーションの力、別組織の人への言葉やデータによる解説能力。現代の社会生活では、こうした能力が強く求められています。
 コミュニケーション学部では、そのための情報収集力、デジタルメディアを利用した資料の作成能力などを養うための講義とワークショップが開かれています。

Q (企業コースがあるが)経営学部流通マーケティング学科との違いは。

A 流通マーケティング学科は、あくまで流通業界におけるさまざまな情報や経営方法について勉強する学科です。それに対し、コミ部の企業コースは、企業内コミュケーションの活性化や企業間の相互情報の円滑化、情報サービスの開発なども考える専攻です。

Q 日芸などとの違いは。

A 日大芸術学部は、演劇や映画などの映像業界やデザイン業界などで活躍したいと考えている人が進学するところで、そのための専門スタッフもそろい、実技・制作が重視されています。他方、コミ部の卒業生は、サービス業界や自治体、テレビ番組制作会社、広告制作会社、広告代理店、金融業、メーカーなど、多様な職種に就職しています。そのことからもわかるように、最初から映像系専門職業人を育成することを目的とする学部ではありません。
 入学してからじっくり考えて、自分の最適な進路(制作系であれ、サービス業であれ、公務員であれ)を考えられる学部がコミ部です。

Q 制作系に興味がある、どんな勉強ができるのか。

A コミ部には、1995年の創設以来、メディア工房という制作のためのスタジオが完備されています。最新のMacが24台あり、最新の画像・ 映像編集ソフトウェアがインストールされています。デジタルビデオカメラも30台ほどあり、撮影機材もそろっています。合成映像撮影用ブルーバックの設備もあります。デジタル映像制作をするための機材がそろっています。私のゼミのように映像制作ゼミもあり、基礎的技術を学ぶためのワークショップも多数、開かれています。

Q TV業界に行きたい。

A いわゆる一般キー局は不況業種のため人員削減を行なっています。そのため、採用人員がきわめて少なく、数千人の希望者に対してごくわずかな採用枠しかありません。何百倍かの倍率で採用されるのは宝くじにあたるような確率となります。地方局のほうが就職可能性は高いですが、こちらも採用枠が少なく、就職は難しいと思います。コミ部でも地方のテレビ局のアナウンサーに採用された卒業生もいますが、そのときも採用枠はたった1名でした。現実的な選択は、番組制作会社に入ることでしょう。コミ部卒業生でも数十人が活躍しています。

回答者は桜井先生です。


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名物の銀杏の黄葉には、まだ早い。