大学全体での「卒業生」就職率は87.7%。これは就職決定者数を卒業生数で割った数字です。これとは別に就職を希望した学生数で割った「希望者」就職率は95.9%です。進学や家業を卒業してすぐに継ぐといったケースが「就職を希望しない学生」となり、この数を除いただけ分母が小さくなるので「希望者」就職率の方が高くなります。
ではトケコムはというと、
・卒業生就職率:88.3%
・希望者就職率:96.3%
いずれも、わずかですが、大学全体を上回っています。統計的に意味のある差かはわかりませんが、4学部で見ると最も高いのは事実。
男女で見ると、それぞれの就職率は
・男子 84.7%、94.9%
・女子 92.6%、97.8%
と女子の方が高くなっています。この女子の数字はいずれも学科別男女別(12カテゴリー)の中で最も高いものです。
もう一つ数字を紹介します。それは求職者数と求人数が同じだと1.0倍になり、求人数が増えると大きくなる「大卒求人倍率」です。この数字は1.88倍と高い水準にあります。2011年度には1.23倍でしたので、たしかに売り手市場と昨今言われるのがわかります。
でもご注意ください! 企業規模別に見ると、5000人以上の大企業では0.37倍です。つまり大企業はあまり人を欲していないのです。それに対して300人未満の企業では6.45倍です。こちらは明らかに人不足です。この実態は頭に入れておきたいものです。
では最後に、私のゼミから巣立った学生2人が入社1ヶ月ほどでの近況を教えてくれたので、紹介して締めくくりたいと思います。2人とも充実した学生生活を過ごし、自分の「売り」があった学生です。
Aさん(男性):彼はデジタルマーケティングに強い興味を持っていたので、こんな会社があるんだよね、と紹介したらそこでアルバイトを始めていたという学生でした。
私はアライドアーキテクツ株式会社という恵比寿にあるソーシャルメディアマーケティングの会社で働き始めました。2週間の研修後、配属されたのはツイッターでクライアントのキャンペーンやファンとの関係作りを情報システムを使いながら支援する部署です。ツイッターは大小さまざまなクライアントに活用余地があるので、電話をかけて営業をして、引き合いのある企業に提案作業を行っています。最初の1週間で大手飲食チェーンに対して提案する機会を得たりと頑張っています。
実はこの会社で私は1年間アルバイト、1年間内定者インターンとして、計2年間働いてきているので、その経験を活かして新卒の中では即戦力として働けている実感はありますね。
Aさんの勤務地恵比寿はWebサービス企業がそれなりにある街です |
Bさん(男性):彼は休みのたびにバックパッカーとして海外を旅していました。そのたくましさは折り紙つきですが、結果的に英語力もかなりついていたという学生でした。
私は大手の旅行会社で働き始めています。旅行会社の営業はカウンターセールス(BtoC)と法人営業(BtoB)に分かれます。私が配属されたのは希望通りの法人営業で、今後更に、業務渡航・教育旅行・社員旅行などに細分化され、それぞれを担当する営業所に配属されます。
現在は研修期間。内容は主に、ビジネスマナー・業界知識の習得、組織図・業務理解で、週に数回程度、現場で働いている先輩社員に協力してもらいロールプレイングなどを行い、業務理解を図っています。これらを通し、「この企業で成し遂げたいこと」をより具体的に追求していき、「将来のありたき姿」を明確にしていくことが、この研修での私の最終目的だと考えています。
なお個別の就職先については、こちらをご覧下さい(2019年5月11日時点では、2017年度卒業生のものですが)。
https://www.tku.ac.jp/career/career-data/list-08.html
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