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2020/01/10

【本日開催】イラストワークショップ from UK

◯南ゼミ特別講演会のお知らせ

COMICJAM:Collaborative Workshop
A Presentation and workshop by Tara McInerney

©Tara McInerney

本日午後、英国ティーズサイド大学(Teesside University: 本学の協定校)上級講師による講演会とワークショップを開催します。
ワークショップでは、タラ・マキナニー先生の指導で実際に作品を作ります。基本的にすべて英語で行いますが、必要に応じて日本語での通訳が入りますので、英語が得意でなくても、イギリスのコミックスに興味のある人は是非参加してください。紙と鉛筆、はさみを使った楽しいワークショップになりそうです。

★日時:2020年1月10日(金)13時〜14時半
★場所:東京経済大学6号館F302教室
★主催:コミュニケーション学部 南隆太ゼミ

★講師 Tara McInerney先生:タラ・マキナニー氏は、分野を超えて創作活動を行う芸 術家であり、クイアー芸術、ファンダム(ファン・コミュニティ)、コミックスの研究者。2016 年に王立美術院 (Royal College of Art)を卒業後は、フリーランスのイラストレイターとして活躍するほか、ティーズサイド大学でコミックスのコースを担当する上級講師でもある。自己意識の変革をもたらす手段としてイラストレーションの可能性を探りつつ、高等教育におけるコミックス教育・研究の普及にも努めている。 

★協定校 Teesside University:ティーズサイド大学(Teesside University)は、英国北東部のミド ルズバラとダーリントンにキャンパスを持つ公立大学。 マキナニー先生は、コンピュータとデジタル技術学部(School of Computing and Digital Technology)のコミックスとグラフィッ ク・ノベル(マンガ)のコース(BA in Comics and Graphic Novels)の責任者。 

2019/10/17

海外が発見した谷口ジロー、鳥取で原画展【Manga×トケコム】

トケコムで「出版論」、「表現と批評」、雑誌作りのWSなどを担当する米澤伸弥客員教授。「雑誌が最も売れていた時代」の出版業界で幅広く活躍され、今春トケコムにお迎えしました。
米澤先生は、ドラマにもなった人気漫画『孤独のグルメ』の作画者として有名な漫画家、谷口ジロー(1947-2017)作品の翻訳・著作権管理も手がけられています。



谷口ジロー、そして米澤先生の故郷でもある鳥取市で、現在、原画展「谷口ジローの世界1」が開催中です。


10月20日のギャラリートーク(12日の予定が台風で延期)には、米澤先生も在廊されるとのこと。

・内 容 谷口ジロー作品の原画の魅力を解説
・日 時 10月20日(日)16:00~17:30
・出 演 イトウユウ氏
     (京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター・研究員)
・場所  ギャラリー鳥たちのいえ (鳥取市本町1丁目201 ミュトスビル)

ちなみに、谷口ジロー作品は20近い外国語に翻訳され、ヨーロッパ、アジアで出版されています。特に谷口作品が愛されているのがフランス。昨年、独仏共同のテレビ局arte(アルテ)が制作した旅番組「Le tendre Japon de Jiro Taniguchi」では、谷口自身のふるさとで、様々な作品の舞台にもなっている鳥取の街や風土が特集されました。同番組には、案内人の一人として、米澤先生も出演されています!

 https://www.arte.tv/fr/videos/086070-000-A/le-tendre-japon-de-jiro-taniguchi/

約13分の動画のなか、米澤先生は6分台、11分台に二度登場。
谷口ジローの漫画を片手に、舞台となった鳥取の「懐かしい場所」について語ります。

最後に、米澤先生より一言。

海外が発見した谷口ジローを日本人はまだまだ知らないし、また、アジアやヨーロッパの人が知らない谷口世界も残っています。漫画を超えた漫画、谷口ジローの世界を多くの人に味わってほしいと思います。

それでは米澤先生、行ってらっしゃいませ。
おみやげ話を楽しみにしています!

2019/10/15

世界が見た旅先としての日本、そしてトケコム台湾研修

台風一過の東京。
Hagibis(台風19号)の襲来は秋の行楽シーズンとも重なり
多くの観光客が関連情報を求める姿も印象的でした。

今回は佐々木裕一教授より「世界(から/を)見る」をテーマに寄稿していただきました。
トケコム学生向け台湾研修情報も必見です!
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10月にアメリカの有名旅行雑誌が選ぶ世界の大都市ランキングが発表されました。米国以外の都市が対象ですが、その1位は4年連続で選ばれた東京でした。東京都の観光部はその結果を誇らしげにウェブに掲げています。都市間の世界規模の競争は激しいので、彼らがそうするのもうなずけます。
TOP 10 LARGE CITIES in the WORLD



東京の他に京都(2位)と大阪(5位)もランクイン。旅行と移動が趣味の1つである私はベスト10のうち8つを訪れたことがありますが、パリやロンドン、あるいはローマあたりは入っても良さそうなのにという感想を持ちます。

こちらのウェブページには写真つきで簡単な英語解説がありますが(小都市ランキング、大都市ランキングの順になっているのでご注意を)、日本の3都市はいずれも食における素晴らしさが書かれています。曰く「たこ焼きやお好み焼き」「日本酒の登場場面」「地球上のどの場所よりもミシュランガイドブックの★の数が多い」。

ミシュランには「安ウマ」カテゴリーもありますが高めの店が中心です。ただ東京の食はそればかりではないのはみなさんも知るところ。先日、恵比寿でラーメンを食べているとカウンターの隣は英語をしゃべる若い白人カップルで、入念に事前リサーチしたと思われる結果をまとめたエクセル表を紙で持ち、しかもカテゴリ別にカラー印刷されていた! そのカテゴリはJapanese TradやBarの他、 Izakaya、Ramen&Sobaもありました(話しかけようかと思ったのですが、あまりに二人が盛り上がっていたので断念)。

ちなみに外国人向けの日本観光情報サイトとしては、こちらが知られた存在です。日本語コンテンツもあるので、外国人に推奨される日本旅行を日本人が楽しむという使い方も可能です。
Matcha
https://matcha-jp.com/

話をベスト10に戻すと、アジアではシンガポールと台北がランクイン。台北は日本人にとって訪れやすい都市で私もこれまで2度訪問しています。近いし、親日だし、食で世界から賞賛される日本人からしてもご飯が美味しい。

実は、その台湾にある大学とトケコムは協定校の関係を持っています。相手は静宜大学(英語名はProveidence University)。台北ではなく台中にあり、台北からは新幹線で1時間。

このマス・コミュニケーション学科と日本語学科のある静宜大学との交流、今年は "Explore Taichung" と銘打ち、日本語も少し話す現地学生とともに台中の観光スポットや市民生活などを撮影し、同大学の施設を借りて編集。その動画を見ながら現地学生とあれこれしゃべるという企画も盛り込まれています。他に簡単な中国語と英語講座もあり。

英語ネイティブの国に行くのには腰が引けてしまうが、異文化理解、異文化交流には関心があるという1年生、2年生を想定した内容です。若い時期の海外渡航は、本当に色々なことが見えてきて、今後の人生のスタートポイントになったというケースもトケコム学生には多いのでちょっと考えてみてください。
(佐々木裕一)
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2020年2月(9日間)開催予定 
 トケコム台湾研修 "Explore Taichung, 2020"説明会

●10月16日(水)12時20-50分 6号館 F414教室
       (※中村(忠)ゼミの釜山研修報告会が5号館 E305にて開催中)

●10月24日(木)12時20-50分 6号館 F408教室 

トケコム生は学年を問わず参加することができます。
興味がある方は、ぜひ説明会にお越しください。

昨年度の研修の様子。
台湾の学生を始め、世界各地から集った静宜大学生と街歩き。

東経大の数倍広いという静宜大学のキャンパス。
ドラマ「お花畑から来た少年」のロケ地としても有名。

週末には古い街並みの残る名所・鹿港(ルーカン)の
ランタン祭りを観光。「最高に面白かった!」と参加者。

外食文化の台湾では、朝から晩まで
屋台や食堂で、安くて美味しい食事にありつける。
現地学生の案内による食べ歩きは忘れられない思い出とか。
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2017/04/13

「盛りだくさんのマレーシア研修、どうだった?」(後編)


(トケコミ4ゼミ合同海外研修報告その3)

「感受性豊かな時期に海外へ!」をかけ声に、2月末に、
松永/中村/光岡/佐々木の4ゼミが合同でマレーシアとシンガポールへ研修に行ってきました(8日間)。


前半は、クアラルンプールにある Asia Pacific University of Technology and Innovationで午前に英語研修を受け、午後は研究テーマにしたがって街中を視察。5日目は、トケコミへのマレーシアからの留学生実家がある同国南端のジョホールバルへ移動し、ご両親からの大歓待を中華料理店で受けました。その後、陸路でシンガポールに入り、半日だけ観光をして帰国という濃密なプログラム。前回に続き、日本で留守番をしていた教員・松永が、参加学生らの生々しい声をもとにレポートします。
 
 ※(前編)はこちら。


◆ことばをめぐって
 本研修の目的の一つは、マレーシアという多言語社会における「英語」、つまり母語ではなく共通語としての英語を学ぶことにありました。キャンパスでの生活や街でのフィールドワークを通して、「ことば」について考えさせられたというレポートを紹介します。


「英語」の多様性
 これまで自分たちが習ってきたのは、アメリカやイギリス、オーストラリアなど、英語を母語とする人々の話す言葉であった。しかし、世界には様々な「英語」がある!そう悟ったという報告が少なくありません。
 世界約110カ国から集まった学生の学ぶAPUのキャンパスで耳にしたのは、ナイジェリア人の英語、スペイン人の英語、ロシア人の英語、パキスタン人の英語など、非常にバリエーションに富んだ「英語」で、新鮮だったといいます。
 自由時間を使って、マレーシアで活躍する日本の芸人さんに会いに行ったY.Mさん(1年)は、「英語」でコメディアンショーを鑑賞したときの感想をこう綴っています。

マレーシアは色んな民族の人たちが集まっていて、一律に英語といっても、インド系、マレー系、中華系などエスニシティがちがうだけで全く別の言語のように感じた。

 世界の人とコミュニケーションをとるには、多様な英語を聞き分けることが必要だという気づきは、自分たちもまた、多少訛っていてもいい、何より英語を使うことが大事なのだという実感にもつながっていったようです。

 
【写真3 APUでの英語学習の様子:オランダ系、インド系、マレー系など先生も多様性に満ちていた】


訛っても構わない。
伝えようとすること、それがイチバン大事
 speakingに重点をおいたAPUの授業で英語を使うことの楽しさを学んだ学生たちは、キャンパス外で、現地の人々に積極的に話しかけるよう努めたそうです。なかでも、タクシードライバーとの対話で自信をつけたという報告が複数寄せられました。
 タクシーを利用するたび、外国出身の移民ドライバーとの会話を楽しんだというW.Hさん(2年)は、「昼間は運転手、夜間は飛行機の整備士をしているという勤勉なおじさん」が、携帯のアプリを使って一生懸命日本語で話しかけてくれたことが忘れられないといいます。「日本人は優しく、まじめで尊敬している。お金もあるし、まじめなのに、英語を話せないのは不思議だ」という彼の言葉に納得しつつ、まずは相手に伝えたいという気持ちを出発点に言語を習得していこう、と決意しました。
 非言語コミュニケーションの大切さに気づいたのはM.F(2年)さんです。

「Thank you」は世界中どこでも通じる感謝のことばである。そのためわたしは、今回の研修でそのことばをいつどんなときでも使った。しかし、本当に心から感謝しているとき「Thank you」とただ伝えるだけではなにか物足りない感じがした。日本ではおじぎや手を合わせるなどのジェスチャーや、食事の際に使える「ありがとう」に代わる「いただきます」や「ごちそうさまでした」があるが、今回は感謝のきもちを「Thank you」のみでしか表現できなかった。
APUの授業では、「Memory」「Focus」「Gesture」この3つが英語を話すうえで重要だと学んだ。今回の貴重な経験を生かして、これから外国人とコミュニケーションをとる際には英語(ことば)以外でのコミュニケーション方法も試していきたいと感じた。

「伝えたいことを伝えられない」という実体験は、今後の学習動機につながる貴重なものだと思います。「コミュニケーション」を学ぶ学生たちのこれからの飛躍が楽しみです。


◆留学生とともにアジアを歩く
 参加学生33名のうち3名は、中国、台湾、マレーシアからの留学生でした。彼らと一緒にマレーシアを歩くことで、旅は一層実りあるものになりました。

仲間を連れて母国へ
 マレーシア出身の学生(2年J.Tさん)は、常にみんなの様子を気遣い、自由行動の指南役をつとめたり、家族との交流会をアレンジしてくれたりと大活躍の功労賞。そんな彼は、今回の旅を次のように振り返っています。

マレーシアから来日し、今年で四年目になった。これまで、マレーシアに帰国するときはいつも一人。日本に戻ってくるときも、もちろん一人だった。だから、東経大の友人と一緒にマレーシアに行き、また皆で日本に帰って来られた今回の旅行については「感謝」という言葉しか思いつかない。

 現地で我々トケコミ派遣団を大歓待してくださったJさんの家族、親族の皆さんは、彼が多くの友人に囲まれ、流暢な日本語で仲間を率いる姿に目を細められたそうです。その光景は、他の学生たちの心を打ち、異国・日本で暮らす留学生への尊敬と、彼らの存在がトケコミの国際色を豊かにしてくれることへの感謝の念を新たにする経験となりました。帰国後、多くの学生が「今度は私たちが、留学生に日本を案内したい!」と口にし、意気込んでいます。

  
 

 【写真4 ジョホールバルでの交流会:対岸のシンガポールを望みながら海鮮中心の中華料理を堪能!】


中国語でつながる世界
 Jさんの家族をはじめ、中華系住民が人口の約24%を占めるマレーシアと、約74%のシンガポールで活躍したのは、中国(上海)、台湾出身の学生さんでした。現地の人に道を訊ねたり、Jさん一家との交流会で通訳を務めたりと、中国語を駆使して旅をサポートしてくれました。そのような貢献の仕方、能力発揮の可能性があるのだと初めて実感し、もっと海外を旅したいという意欲が湧いてきたY.Sさん(3年)は「知らない自分を発見した」といいます。
 「APUキャンパスでは英語、トケコミの日本人学生とは日本語、中華系の人々とは中国語で話す」トリリンガルな体験がとても面白かったと振り返るのはK.Cさん(3年)。その「強み」をもっと伸ばして、将来に活かしてほしいと祈っています。
 中華系の留学生が活躍した今回の研修で、学生たちは「英語だけが共通語ではない」こともまた学んだはずです。マレーシアは文化の多様性を知るうえで興味深い国であること、そして実際に研修の中身を作るのは参加学生一人一人であること。企画担当者としての深い学びでした。
 
 
【写真5 帰国直後の成田空港にて:フライト7時間遅れのアクシデントに関わらず、みんなこの笑顔!】


◆さあ、新たな旅へ
 旅の終わりは、新たな日常の始まりでもあります。

今回の旅の多くの場面で、異文化を感じました。私たちの常識も彼らにとっては非常識。そんな風に考えられることは発想力も豊かになるような気がします。初めてのマレーシアでは、単語を合わせただけの私の拙い英語を真剣に聞いてくれる優しい人に出会ったり、夜景がきれいに見えるバーに行ったらバーデンダーに笑われたり、帰りの電車の時刻が表示されてなくて不安になったり、レストランの店員さんに鶴の折り方を教えることになったり、乗るはずの飛行機が大幅に遅れて空港で眠ったり、新しい体験がたくさんありました。この体験はこれからの私にきっと何かをもたらしてくれるのではないかと思います。今回、就職活動が始まる間近に海外に行くことに不安を覚えていましたが、行ってよかったと、本当に思っています。

そう、R.Sさん(3年)がまとめるように、自分の目で見たこと、肌で感じたことの先にある「何か」を掴みにいってほしい。さあ、新たな旅へ。そしてまた、トケコミ生の暮らす東京こそ世界有数の国際都市です。足元にひろがる異文化に満ちたフィールドで、本年度も学び多き日常を生きていきましょう。



※参加学生による報告会を、4月12日に開催しました。



 
 次回は18日の予定です。関心のある東経大生は是非会場へ!

 ◆4月18日(火)E201(5号館2階)12:20〜12:35

2017/04/10

「盛りだくさんのマレーシア研修、どうだった?」(前編)



(トケコミ4ゼミ合同海外研修報告その2)

「感受性豊かな時期に海外へ!」をかけ声に、2月末に、松永/中村/光岡/佐々木の4ゼミが合同でマレーシアとシンガポールへ研修に行ってきました(8日間)。


前半は、クアラルンプールにある Asia Pacific University of Technology and Innovationで午前に英語研修を受け、午後は研究テーマにしたがって街中を視察。5日目は、トケコミへのマレーシアからの留学生実家がある同国南端のジョホールバルへ移動し、ご両親からの大歓待を中華料理店で受けました。その後、陸路でシンガポールに入り、半日だけ観光をして帰国という濃密なプログラム。今回そして次回は、日本で留守番をしていた教員・松永が、参加学生らの生々しい声をもとにレポートします。

  ※その1「マレーシアでビジネスするって、どんな感じ?」はこちら。

 

【写真1 2017年2月19日@成田空港:いざ!常夏のマレーシアへ!】


◆初海外の衝撃!
 まずはショッキングな話から。研修に参加した学生の多くが海外初体験。今まで特に不自由なく生きてきた日本という島を出た瞬間、様々なカルチャーショックに遭遇したようです。


紙のないトイレ
 マレーシアのお手洗いには、一般的にトイレットペーパーが設置されていません。用をたしたあとは、便器の横に付設されたホースの水を使い、不浄の手とされる左手で洗うのです。そのため、床が水浸しになっていることもしばしば。事前情報として学んでいても、実際に目の当たりにすると困惑を隠せなかったとか。「手で洗うなんてありえない!」。
 しかし、マレーシア出身の学生から「紙でふく方が不潔でしょ」と一蹴され、「あたり前の習慣の違いって面白い」と感じた学生もいました。そうそうその調子。違いを楽しむことが大事です。
 そもそも日本ではいつ、どのようにしてトイレットペーパーが普及したのか? 電動ウォシュレットは、来日外国人にどのように受け入れられているのか? 「あたり前」のルーツや背景について調べてみるのもおもしろいでしょう。


客に媚びない店員
 「あたり前の崩壊」は、公共交通の利用や買物、食事の場面でも多発しました。アルバイト先で、「お客様は神様」と教え込まれていたT.Sさん(1年)は、ファストフード店での店員さんの接客に面食らったといいます。

これは、自分のつたない英語力にも問題があったのだが、マレーシアのケンタッキーフライドチキンに入り注文した時のこと。私が何を言っているのか、カウンターの彼女には伝わらなかったのであろう。大きな声で「ハア!?」と言い返されてしまった。

 客だろうが店員だろうが、対等な立場でコミュニケーションをとる。驚いたけれど、むしろ、やたら下手に出て客に媚びる方が異常なのかもしれない。C.Mさん(3年)は、マレーシアで働く人々のeasygoingな姿に日本の接客文化との違いを感じ、好感さえ持ったといいます。

クアラルンプール2日目、水を買うためにセブンイレブンに入ったが、一瞬だけ停電した。その後レジが上手く機能しなくなったらしく、ずっと店員の人がレジの設定を直していたが、焦った様子もなく作業していた。レジが直った後も何事もなかったように接客していた。恐らく日本のセブンイレブンだったら、「申し訳ございません」の嵐だろうと思った。

 我々の常識は彼らの非常識。日本社会の合理的なシステムを便利で快適だと感じる一方、A.Fさん(2年)は、自分たちが普段、いかに余裕のない、受身的でマニュアル通りの会話でやり過ごしているかに気付かされたといいます。海外での異文化体験は、自分自身の固定観念を見直し、コミュニケーションのあり方を考える契機にもなるのです。


◆友好的で、開放的なマレーシア
 最初は衝撃でもあったマレーシアの「ゆるさ」に、徐々にハマっていった学生たち。多くが、その魅力を“friendly”や“open”というキーワードで語りました。


フレンドリーに生きられたなら
 切符の買い方がわからず立ち往生していたところを助けてくれたり、身につけていたものについて「それ素敵ね!」と笑顔で話しかけてくれたり。マレーシアの人々の優しさに感激した、という体験談が多数寄せられました。Y.Sさん(2年)は、滞在していた大学寮でのコミュニケーションが特に印象的だったといいます。

エレベーターを待っている時や、エレベーターで2人きりになった時など、日本であれば普通「気まずい」という雰囲気になりますが、寮で自分が出会った人は初対面の私に笑顔で話しかけてくれました。そこで次の日、自分も初対面の親子に話しかけてみると、何度か会話のキャッチボールが成立して、笑顔で別れることができました。日本では滅多にみない光景だったと思いますが、日本もこれくらいフレンドリーでラフな人間でいられるような暮らしだったら、もっと幸せな気分になれる人が増えるのにと感じました。

同感です。とはいえ、10代までを九州、20代を関西で過ごした私からすれば、みんなが比較対象としている「日本=首都圏」なのでは?と突っ込みたくもなります。「日本」の多様性を知るべく、学生時代にぜひ、いろんな場所を旅してほしいと思います。


「壁」を作らない人々と街
 マレーシアは、言わずと知れた多民族国家。人口の約半数を占めるマレー人に加え、中国系、インド(タミル)系、先住諸民族や外国人労働者が暮らし、多様な宗教、言語が混在しています。
 イスラム教のモスク@プトラジャヤ、仏教寺院@マラッカ、ヒンドゥー教のバトゥ洞窟@KL郊外を訪ねたり、街でお祈りのシーンに遭遇したりして、「生活の一部になっている宗教」(2年S.Yさん)、「個性を表すものとしての宗教」(3年N.Kさん)を感じた学生たち。みなが堂々と自分のアイデンティティを示せるのは、異質なものに寛容でオープンな人々の姿勢、街の作りに鍵があるのではと考察したのはA.Nさん(2年)です。

一歩外に出て屋台に向かえば、多民族国家の片鱗を見ることができる。屋台の作りも特徴的で、道路に面している部分に壁や入口はなく、開放的に作られている。また実際に飲食するテーブルは道路にはみ出し、日本でいうテラス席のような形になっている。常夏のマレーシアでは冷房の効いていない屋台は涼しい夜になってから混雑し、みな各々で料理を注文しては、屋台にあるモニターでサッカー中継を観戦する。多くの屋台にはイスラム圏出身の水タバコ「シーシャ」が並び、多くの人が嗜む姿を目にする。私はこの屋台の開放的な作りに、マレーシアで暮らす人々の特徴を感じる。それは、民族間に壁がなく、どこ出身の人々とも分け隔てなくコミュニケーションをとるという点だ。

食事という社交の場が、道路という公共の場に開かれていることに着目した視点が面白いですね。そしてAさんは、研修の意義をこうまとめました。

私は本研修で、日本では学ぶことの難しい多文化の混在を目の当たりにし、今過ごしている日本の文化以外に対する寛容性・柔軟性、各文化を尊重する姿勢が、今後我々の人生を彩るのだろうと感じた。その点で、マレーシアという多民族国家、現地の人々との交流は、日本にとって新たな風になるのではないか。

(後編へつづく)

※参加学生による報告会を、下記二回に分けて実施します。関心のある東経大生はぜひ!
①4月12日(水)E306(5号館3階)12:35〜12:50
②4月18日(火)E201(5号館2階)12:20〜12:35

 

【写真2 マラッカでの集合写真:服装も表情も、徐々に現地化】

2017/03/10

「マレーシアでビジネスするって、どんな感じ?」  (トケコミ4ゼミ合同海外研修報告その1)

「感受性豊かな時期に海外へ!」をかけ声に、2月末に、松永/中村/光岡/佐々木の4ゼミが合同でマレーシアとシンガポールへ研修に行ってきました(8日間)。

前半は、クアラルンプールにある Asia Pacific University of Technology and Innovationで午前に英語研修を受け、午後は研究テーマにしたがって街中を視察。5日目は、トケコミへのマレーシアからの留学生実家がある同国南端のジョホールバルへ移動し、ご両親からの大歓待を中華料理店で受けました。その後、陸路でシンガポールに入り、半日だけ観光をして帰国。

現代的なAPU新キャンパス

と、濃密なプログラムでしたが、学生によるマレーシアの感想は次回に譲り、今回は3日目午後に行われたクアラルンプール在住、鵜子(うのこ)幸久さんの講演、題して「マレーシアでビジネスするって、どんな感じ?」を通じて、アジアにおけるグローバル化の実態とみなさんのキャリアプラン策定へのヒントを紹介しましょう。

鵜子さんの経営する桜リクルート社はマレーシアに進出する日本企業を主な顧客とする人材紹介会社です。日本企業の進出が非常に活発になった今では、人材紹介以前のマレーシア進出のコンサルテーション業務も行っています。紹介する人材はマレーシア人。14年前の創業時にどのようにしてマレーシア人の人材データベースを構築したのかというと、それを持っている現地企業と提携し、鵜子さんは日本企業への営業機能を務めることから始めたのでした。今ではマレーシア人データベースは自社でお持ちです。

熱心に講演に耳を傾ける学生

京都出身でそれまで海外経験のなかった鵜子さんですが、いつかは海外で暮らしたいという夢は持っていました。ではなぜマレーシアなのかが疑問になりますが、ビジネスを開始するにあたり東南アジア数カ国を回った結果、マレーシアで起業するのが最も合理的と判断したからとのことでした。すなわち、親日国であり、治安も良く、物価も安い。そして英語が通じるからです。マレーシアは住んでからますます好きになった、と。

人口の減少する日本だけを相手にしていては衰退必至であるため、実に1600社もの日本企業がマレーシアに進出しています。鵜子さんの顧客には、伊勢丹、ユニクロ、無印良品、ヤマト運輸、ダイソーといった有名企業から、無名の中小企業までが名を連ねています。特に小売業では、マレーシア人大学生をリクルートして、日本店舗で研修を受けさせ、現地の店長候補として仕事に当たらせるケースも出始めているとのことでした。

クアラルンプールのユニクロ

東南アジアの人は、欧米のブランドと同様にあるいはそれ以上に日本のブランドをカッコいいと思ってくれているので日本企業にはチャンスが十分あるのです。鵜子さん曰く「名古屋に転勤するのと同じノリで、再来週からクアラルンプールに行ってくれ、と言われる時代」。

ちなみにマレーシアでの就労ビザを日本人が取得できる条件は、(1)27歳以上(IT関連だけは23歳以上)、(2)大学・短大・専門学校卒以上、(3)専門分野での5年以上の経験です。この条件を満たせば、5000リンギット以上の月給を得ることができます。

5000リンギットというのは15万円相当ですが、物価水準を考えると、日本で45万円程度をもらう暮らしはできます。6000リンギットもらえれば、さらに余裕が出てきます。つまり基礎的な英語力があれば、という条件はつきますが、日本企業からの派遣に限らず、30歳少し前から10年ほどマレーシアで働くという選択肢も日本人にはあるのです。東南アジアでの実務経験を買ってくれる日本企業もこれからは増えていくからという事情もあります。

シンガポールでは私は旧友に再会したのですが、彼も旅行ウェブメディア企業の経営者です。しかも現地から日本に住む2人のプログラマーと3人の編集スタッフ、それと60人のライターとコミュニケーションを取りながら仕事をしていました。インターネットを駆使すればこういう仕事の仕方も可能なわけです。そしてシンガポールで彼が仕事をする理由は、「子どもに英語と中国語を身につけさせたいから」でした。

マレーシアでの日々の暮らしには地元色は残ります。今回もクアラルンプールから少し郊外に出ると英語が通じなくなりました。その一方で、都市部でのビジネス面のグローバル化はいやおうなく進展しています。たとえばショッピングモールに行くと、それがクアラルンプールなのかシンガポールなのか東京なのかわからなくなります。

シンガポールのショッピングモール

そのような世の中ですから、自分のことあるいは子どものことを考えて、戦略的に生きている人は少なくはないのです。若い世代の日本人が、どうキャリアを作るか考える時には、長い時間のみならず、広い空間も意識したほうが良いよ、という時代にさしかかりつつあるのです。

そんなことを肌で感じた参加学生も少なからずいました。彼らの何人かがつぎなる行動を起こし、自分のキャリアを豊かなものにしてくれれば、研修の意義が本当に出てくるのですが、あとは諸君に期待です。

[佐々木裕一]

2016/12/04

オーストラリアだより(その2)

 こんにちは、グロキャリでオーストラリアにいるコミュニケーション学部2年、数馬です。現地でのようす、その2をご報告します(その1はこちらです)。

今回は、オーストラリアへ派遣される前と現地での4ヶ月間半で、何ができるのか、何を得られるのかを私的視点からご紹介します。

 経済学部の学生は、入学時に先行選抜(面接)があり、それに受かれば1年次から2年次の海外派遣に向けたカリキュラムが組まれます。また、1年次の11月頃には全4学部を対象とした二次募集が行われ、それに受かると2年次の前期で集中講義を履修できます。

 集中講義では、基礎英語や日常会話で使える英語の学習、オーストラリアについて詳しく学び、英語でのプレゼンテーション力を高め、派遣に備えるカリキュラムが組まれています。この期間に、海外研修中の個人研究テーマを決定します。

 テーマは各自が自由に決めることができ、オーストラリアの選挙の仕組み、礼儀作法、移民、観光業など、いろいろな表題で研究を進めている最中です。個人研究は帰国後に英語でプレゼンテーションされることになります。

【オーストラリア滞在記】

 キャンパスでの英語の学び

 語学学校に就学するので、ネイティブスピーカーと会う機会は学校内では限られます。しかし学校の先生方や、日本で言うサークル活動に参加すれば、ネイティブスピーカーと話す機会は増えます。

 クラスは日本人が多かったのですが、中国、ドイツ、インドネシア、ロシア、ブラジル、アルメニア、トルコと多様な国の学生と交流を深めることができました。

 授業内では、ローカルのニュースについて討論したり、それぞれが選んだトピックに沿ってプレゼンテーションを行ったり、グループワークでプロモーションをしたりと、いろいろな方面からReading、Listening、Writing、Speakingの4技能にアプローチしました。

 学期末にはクラスで小旅行としてビーチに行ったり、Laser Tagというサバイバルゲームをしに行ったりしました。












 オーストラリアはビーチが魅力!

 シドニーに限らず、オーストラリアの各地で美しいビーチに出会えます。ビーチといえば夏を連想するかと思いますが、冬に眺めるビーチもまた趣があります。

Le-sand Beach
Watsons Bay














 次に、プログラムに所属することを通して何が得られるのか、私の例でお話しします。

 自分が言いたいことをはっきり主張することの大切さを必ずどこかで学びます。日本では他人に尋ねること、聞くことを恥の文化として、空気を読んで行動することを求められることが多いです。しかし、一度外の世界に出てしまえば、その日本独特の文化は通用しません。自分がしたいこと、わからないこと、嫌いなこと、すべてをしっかり言葉で相手に伝えなくては、相手は永遠に私たちを理解してくれません。

 誰かに話しかけられることを待つだけでは、友人を作ることも難しいです。自分から誰かに話しかけ、相手に「自分はあなたに興味がある」という態度を見せないかぎり、良質な関係は得られません。

 プログラムへの所属もそうですが、自分から機会やチャンスを掴みに行かないかぎり自分を取り巻く環境は変わりません。私の拙文がみなさんのきっかけになったのであれば、それもまた私にとってもその人にとっても「機会」だったわけです。

 残された期間、与えられた機会を大切に、有意義に過ごし帰国を果たしたいです。

2016/11/15

オーストラリアだより(その1)

前列右端が私です

 こんにちは、グロキャリでオーストラリアにいるコミュニケーション学部2年、数馬です。

 2回に分けて、現地でのようすをご報告します。

 みなさんは『GCP(グローバルキャリアプログラム)』(以下、グロキャリ)についてどれだけご存知ですか?

 もちろん詳しく知っている人もいると思いますが、この質問を周りの人に聞くと名前だけは知っている、と答える人が大半です。

 グロキャリについて簡単に説明すると、語学研修とインターンシップの両方を経験できる、一粒で二度美味しい東経大独自の制度です。チチェスター大学への留学プログラムなどと同じかというと、それとも違います。

 グロキャリは、東経大が現地での学費を負担してくれます。そこが他の留学プログラムと違うところであり、魅力の一つです。これはコミュニケーション学部に限ったことではありませんが、「頑張りたい」「挑戦したい」という学生に必ず手を貸してくれる制度、設備、そして先生方がいらっしゃって、頑張った分、そして挑戦した分、自分の自信に繋げてくれるのが東京経済大学のいいところだと思っています。

 私は昨年度、グロキャリに所属するための選考で運良く受かり、今年の8月からオーストラリアのシドニーにグロキャリ生として滞在しています。

 8月上旬から中旬、11月中旬から12月上旬にかけてシドニー大学、9月上旬から11月上旬にかけてニューサウスウェールズ大学またはマッコーリー大学で就学し、12月上旬から帰国前にかけて現地企業でインターンシップをする予定です。

 インターンシップ先は学生によりさまざまですが、観光関係、語学学校、NPOと多様な職種から選べます。

 4ヶ月間半という長く感じられる期間をオーストラリアで過ごすわけですが、光陰矢のごとしとはよく言ったもので、もう、その期間の半分以上が既に終わってしまいました。帰国後の成果発表会に向け、オーストラリアでの研究分野を詰めているところです。

【オーストラリア滞在記】

シドニー大学のキャンパスにて

 シドニー大学、ニューサウスウェールズ大学ともにキャンパスの規模が日本の総合大学とは大違いです。

 学部ごとに研究棟、学習棟、図書館があり、各学部の学習に密着した施設や環境が整っています。

 シドニー大学のメインキャンパスには、ハリー・ポッターでも舞台になったオックスフォード大学を元に建築された建物が見られます。







 





 シドニーの街歩き

 オーストラリアには郷土料理、伝統料理といったものが特にありません。しかし、フィッシュアンドチップスやミートパイなど、ローカルの人たちに親しまれている食べ物はあります。

 シドニーにはおしゃれで美味しいカフェがたくさんあり、女の子たちの間ではカフェ巡りが盛んです。

 カフェにもいろいろな種類があり、飲み物(コーヒー、紅茶)や、ペーストリーにこだわっている所、カフェの雰囲気にこだわっている所など、1つ1つのカフェを楽しむことができます。

 シドニーに来たら是非訪れてほしい場所が、Fish Marketです。値段は少し張りますが、新鮮な魚介類が恋しくなった時にはおすすめです。

  「その2」は来月1日、お送りいたします。




2016/08/02

「知ったかぶりシェイクスピア」5つのステップ


 もう一つのシェークスピア記事です(一部、前回記事と重なります)。

 「ひとごろし(1564)、いろいろ(1616)」という語呂合わせで年を覚えても何の役にも立ちませんが、今年はシェイクスピア(1564-1616)の没後400年なので、世界中で記念行事やら記念公演、あるいは記念作品があふれています。

 そこで、せっかくなので、この夏はシェイクスピアに触れてみてはどうでしょうか ?

 とかく「難しそう」と思われがちですが、雑談のネタのひとつとして「知ったかぶりシェイクスピア」を目指して楽しんでみませんか。あくまで「知ったかぶり」ですから、あまり難しく考えないことが一番です。

 1. シェイクスピアは読んではダメ?!

 シェイクスピアはお芝居なので、戯曲を読み慣れていないと、登場人物の名前とセリフしかないので、「分からない!」と放り出したくなってもしかたがないのです。

 我慢して読んでも楽しいはずがない。ということで、まずは、映画や舞台のDVDからシェイクスピアにアプローチします。近所のお店へDVDを借りに行きましょう。

 2. 日本語か英語か、それは問題ではない?!

 イギリスの大作家シェイクスピアなのだから……という発想は捨てましょう。

 字幕を読むのに慣れていないなら、日本語の舞台のDVD、英語なら吹き替え版を探せばよいのです。

 比較的手に入りやすいのが、最近亡くなった蜷川幸雄氏演出の「彩の国シェイクスピア・シリーズ」でしょう。シェイクスピアの有名な作品ならば、たいていDVDになっています。「ロミオとジュリエット」や「夏の夜の夢」、「マクベス」に「ハムレット』も、聞いたことある作品、気になっていた作品を、まずは一つ選んで観てみましょう。

 「世界のニナガワ」と呼ばれた演出家の作品をちょっとでも観ておくのは、話のネタとしても意味があるはず。

 ただし、何を観るか、作品だけで決めないで、だれが出ているのかも要チェックです。テレビでもよく見る俳優さん、ベテランからイケメン、素敵な人気女優さんまで、「こんな人も出てるんだ!」と驚くかもしれません。

 「面白そう」を基準に選びましょう。

 3. つまらないのは誰のせい??

 どうしよう、始まって30分で眠くなってきた! でも大丈夫。ちゃんと面白そうなものを選んだのに、楽しめないことはよくあります。自分を責めず、作品も責めない。相性の問題かもしれません。あきらめず、別の作品を観てみて、楽しめればそれでよし。

 「シェイクスピアって意外と面白い」と思えたら、ほかの作品も観てみる。あるいは、DVDで観た作品を、こんどは翻訳で読んでみてもよいでしょう。《もし、そんな風に思えない場合は、4は飛ばして5に進みましょう》

 4. シェイクスピアがいっぱい?!

 シェイクスピアを観たら面白かったから読んでみよう、と意気込んで本屋さんに行くと、シェイクスピアの同じ作品がいくつもあったりします。どれを読めば良い? と悩んでしまいます。そんな時は、DVDで観た舞台で使っていた翻訳で読むと、「あっ、このセリフ聞いたことがある」という楽しみ方もできます。

 最近は河合祥一郎訳か松岡和子訳が多いようです。この二人には、翻訳以外に、シェイクスピアの面白さや裏話を読みやすく書いた本もありますので、少しレベルの高い「知ったかぶり」を目指すならばおすすめです(作品を読まなくても楽しめるところが、特にお薦めかもしれません)。

 ちなみに、「マクベス」が一番短い作品です。魔女も出てくる「マクベス」は、シェイクスピア初心者には「夏の夜の夢」や「ロミオとジュリエット」とならんでお薦めです。

・松岡和子氏の翻訳とシェイクスピア本
『マクベス』(ちくま文庫)
『「もの」で読む 入門シェイクスピア』(ちくま文庫)
『深読みシェイクスピア』(新潮文庫/新潮選書)

・河合祥一郎氏の翻訳とシェイクスピア本
『新訳 夏の夜の夢』(角川文庫など)
『こんなに面白かったシェイクスピア』(PHP文庫)
『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書)

 5. とにかくシェイクスピアで楽しみたい?!

 没後400年だし、絶対シェイクスピアに触れてみたい、でも楽しめないかもしれないあなたに、ぜひともお薦めなのが、宮藤官九郎脚本のヘビメタ版「メタルマクベス」、すべてを女優が演じる劇団「柿食う客」の「女体シェイクスピア」シリーズ、そして、以前テレビで放送していたAAAの「未来世紀 シェイクスピア」シリーズです。

 どれもDVDで観られます。今まで思っていたシェイクスピアのイメージを根底から変えてくれる魅力的作品ばかりです。

 この8月には吉祥寺と大阪で、女体シェイクスピアの新作「艶情☆夏の夜の夢」が上演されます。これを機に、シェイクスピアの舞台に触れてみるのはどうでしょうか。ひょっとすると、あなたの運命を変える出会いが待っているかもしれません。

・「メタルマクベス」
・「悩殺ハムレット」
・「未来世紀 シェイクスピア」
(南 隆太)

2016/07/28

「夏の夜の夢」で、シェイクスピア没後400年!


 せっかくだから、記念すべきシェイクスピア没後400年にあたる今年の夏は、シェイクスピアをちょっと体験してみませんか。

 シェイクスピアの「夏の夜の夢」(A Midsummer Night’s Dream)の「夏」(Midsummer)は夏至のことだ、などと無粋なことは言わず、『夏の夜の夢』を観て、読んで、楽しみながら夏を過ごしてみるのも悪くない。

 シェイクスピアはどれもそうだが、できれば「シェイクスピア初体験」は舞台から始めるのが一番。

 ちょうど8月(4日-21日)には、劇団「柿食う客」が「女体シェイクスピアシリーズ008」として、「艶情☆夏の夜の夢」を上演します(吉祥寺シアター)。

 すべての役を女優が演じるこのシリーズは、その発想の豊かさと舞台の美しさに驚くことばかりで、特に高校生のみなさんならば、シェイクスピアはもちろん、演劇の面白さや楽しさを十二分に満喫できるはずです(詳しくは劇団のサイト:http://kaki-kuu-kyaku.com/next.html)。

 うれしいことに、学生向け、高校生向け料金が設定されています。

 学生 2,600円、なかよし学生割り 1,800円。高校生 1,800円、なかよし高校生割り 1,000円。

 舞台を観たら(観なくても)、今度は映画を観てみましょう。

 マイケル・ホフマン監督「真夏の夜の夢」。


 森の中で妖精たちが巻き起こす奇想天外な出来事の連続に、二組の恋人たちはどうなるのか、少しハラハラしながら、でも笑いながら楽しめるのが、1998年のアメリカ映画です。

 シェイクスピアだからと言って堅苦しく考えないで、字幕でも吹き替えでも良いので、近くのレンタルの店で借りてきて、夏の夜を過ごしてみてください。

 さて、舞台や映画を観て、面白いかもしれないと思ったら、今度は実際に読んでみるとよいでしょう。

 少し大きめの本屋さんに行けば、たいてい2、3種類の「夏の夜の夢」が置いてあります。図書館ならば数種類はあるはずです。そうすると、どれがよいのか悩みそうですが、これは100%好みの問題。最初の2、3ページをパラパラっと読んでみて、読みやすいと感じたものを選びましょう。

 舞台や映画を観た後で読んでいると、今読んでいる場面がどんな風に演じられていたのか思い出すことがよくあります。舞台や映画を作る人たちの想像力と創造力に改めて感心することもあるでしょう。同じセリフや場面でも、いろいろ解釈できることを実感するかもしれません。

 そう、答えは一つではないのです。読む人によって作品の印象も変わって当たり前。あなたの感想は、ほかの人と違うかもしれないけれど、そんな違いを友人や家族と共有することも、シェイクスピアを観たり読んだりすることの楽しみの一つです。

 次のシェイクスピアのお祝いは生誕500年にあたる2064年です。かなり先の話になります。せっかく没後400年にあたる2016年に生きているのですから、今年はシェイクスピアの「夏の夜の夢」を楽しむ夏にしませんか。

 翻訳のお薦めは次の3冊。
・河合祥一郎訳(角川文庫)
・松岡和子訳(ちくま文庫)
・小田島雄志訳(白水社)
(南 隆太)

2015/09/18

留学を応援します

グローバルキャリアプログラム(豪州)のご案内

 東経大には、5ヶ月間の海外研修プログラム、「グローバルキャリアプログラム」があります。行く先はオーストラリアか中国ですが、トケコミ学生ではオーストラリアが人気で毎年5名前後の学生が選抜されて研修に参加しています。

 熱心に取り組めば、研修後にTOEICでは670〜700点、そこからもうひと頑張りすれば卒業時に720〜750点というのがこれまでの学生の英語力の目安になります(もっと上の人もいます)。この程度まで達していれば新卒入社時に海外とやるとりする部署でもつとまりますので、さらに実地で力をつけていけます。特徴は以下です。

●研修先大学の授業料を大学が負担します
 大学が入学金、授業料、保険料など約120万円(昨年度の実績)を負担します。学生自身の負担額は76万円(同じく昨年度の実績)。個人負担の主な内訳は、教材費、往復航空運賃、滞在費(ホームステイ)、ビザ申請料です。

●休学不要、4年間で卒業できます
 研修先で取得した20単位が卒業要件に含まれるからです。

●現地での充実したサポートを用意しています
 現地事務所には日本語堪能なスタッフが常駐します。

●留学前後のフォローも万全です
 1年次から2年次前半まで事前学習、2年次の8月から12月まで海外研修、帰国後は事後学習。行き放しのプログラムではありません。4ヶ月半の語学研修を経て、最後2週間はインターンシップを行ないます。

 募集人員は全学部で20名。
 募集は1年次11月に行ないます。

 やや詳しい情報

2015/02/04

Seminar party

アイ・アム・ピーター。

先日、2014年のゼミ研修でアメリカに行ってきた学生たちで新年会を開きました。

わいわい❗️

2015/02/02

グローバル体験記 1 ~ご挨拶と出国当日~

こんにちは。

東京経済大学コミュニケーション学部2年の川合です。

これから、この場をお借りして、学生の視点から東経大でのグローバル体験についてお話していきたいと思います! どうぞ、よろしくお願いします。

なぜ私が代表して書かせていただいているかというと、つい最近までオーストラリアへ語学留学に行っていたからなのです!(*^▽^*)

みなさんはご存じでしょうか? 東経大には実は(?)充実した留学プランが数多く設けられています。私はそのなかから5ヶ月間(8月~12月末)、シドニーで語学留学をすることができ、単位も取得できる「グローバルキャリアプログラム」を履修しました。

正直に言うと、私は中学生の頃から英語が嫌いで一番苦手な教科でした(笑)。しかし日本と違う文化やそれによって生じる人間性の違いへの興味が強く、またプログラムの学習サポートや奨学金補助の手厚さも含め、留学するなら今しかない!と思い、海外留学を決めました。

出国当日、飛行機に搭乗すると機内には日本人よりも外国人(見た目が欧州系、アラブ系)の比率が高く、そしてもちろん機内放送も英語です。まだ日本にいるのにもう外国にいるみたい!と、海外経験のない私は胸が高鳴るばかりでした。

そしてついに離陸、明日への期待を胸に、眠りに落ちたのでした……