2019/10/30

マスコミ就活イベント開催!

気持ちの良い秋晴れの空のもと、キャンパスは学園祭の準備で賑わっています。

さて、本ブログでもお知らせしておりましたが
今月11日(金)の晩、アルカディア市ヶ谷にて
葵マスコミ会主催の懇談会「東経大教員と卒業生が語るマスコミ就活」が開催されました。

当日の様子をコミ部2年生の学生記者が記事にしていますので
こちらでもご紹介します。


「2019年度 葵マスコミ会懇談会を開催」(2019.10.25.)
 https://www.tku.ac.jp/news/022434.html



松永ゼミからも三人の学生が参加しました。
そのうちの一人(2年生)が語ってくれた後日談。

電通、日テレ出身の先生方のお話も、webや広告業界で活躍する卒業生との懇談もすごく刺激的で、こんな貴重な機会を、二年生の今、体験できて本当によかったと思いました。実際に就活が始まるまでまだ一年以上あるので、この一年をどう過ごすかが大事になるんだなあと。目の前のことをなんとなくこなしていくのではなく、三年の時、四年の時どうなっていたいかを見据えて毎日を過ごしていきたいです。そんな風に心から思えた会でした。これからも、今回のような、外の世界を知るチャンスがあれば積極的に参加していきたいです。

先手必勝!とまでは言いませんが、若さと自由な時間をどう使うか、早めに意識して動ける人は人生も楽しくなると思います。「あんまり充実した会だったので、閉会後、ゼミ生三人で食べにいったラーメンもたまらなく美味しかったです!!」とのこと。彼の目の輝きが印象的でした。




思い出のラーメン、だそうです。

2019/10/17

海外が発見した谷口ジロー、鳥取で原画展【Manga×トケコム】

トケコムで「出版論」、「表現と批評」、雑誌作りのWSなどを担当する米澤伸弥客員教授。「雑誌が最も売れていた時代」の出版業界で幅広く活躍され、今春トケコムにお迎えしました。
米澤先生は、ドラマにもなった人気漫画『孤独のグルメ』の作画者として有名な漫画家、谷口ジロー(1947-2017)作品の翻訳・著作権管理も手がけられています。



谷口ジロー、そして米澤先生の故郷でもある鳥取市で、現在、原画展「谷口ジローの世界1」が開催中です。


10月20日のギャラリートーク(12日の予定が台風で延期)には、米澤先生も在廊されるとのこと。

・内 容 谷口ジロー作品の原画の魅力を解説
・日 時 10月20日(日)16:00~17:30
・出 演 イトウユウ氏
     (京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター・研究員)
・場所  ギャラリー鳥たちのいえ (鳥取市本町1丁目201 ミュトスビル)

ちなみに、谷口ジロー作品は20近い外国語に翻訳され、ヨーロッパ、アジアで出版されています。特に谷口作品が愛されているのがフランス。昨年、独仏共同のテレビ局arte(アルテ)が制作した旅番組「Le tendre Japon de Jiro Taniguchi」では、谷口自身のふるさとで、様々な作品の舞台にもなっている鳥取の街や風土が特集されました。同番組には、案内人の一人として、米澤先生も出演されています!

 https://www.arte.tv/fr/videos/086070-000-A/le-tendre-japon-de-jiro-taniguchi/

約13分の動画のなか、米澤先生は6分台、11分台に二度登場。
谷口ジローの漫画を片手に、舞台となった鳥取の「懐かしい場所」について語ります。

最後に、米澤先生より一言。

海外が発見した谷口ジローを日本人はまだまだ知らないし、また、アジアやヨーロッパの人が知らない谷口世界も残っています。漫画を超えた漫画、谷口ジローの世界を多くの人に味わってほしいと思います。

それでは米澤先生、行ってらっしゃいませ。
おみやげ話を楽しみにしています!

2019/10/15

世界が見た旅先としての日本、そしてトケコム台湾研修

台風一過の東京。
Hagibis(台風19号)の襲来は秋の行楽シーズンとも重なり
多くの観光客が関連情報を求める姿も印象的でした。

今回は佐々木裕一教授より「世界(から/を)見る」をテーマに寄稿していただきました。
トケコム学生向け台湾研修情報も必見です!
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10月にアメリカの有名旅行雑誌が選ぶ世界の大都市ランキングが発表されました。米国以外の都市が対象ですが、その1位は4年連続で選ばれた東京でした。東京都の観光部はその結果を誇らしげにウェブに掲げています。都市間の世界規模の競争は激しいので、彼らがそうするのもうなずけます。
TOP 10 LARGE CITIES in the WORLD



東京の他に京都(2位)と大阪(5位)もランクイン。旅行と移動が趣味の1つである私はベスト10のうち8つを訪れたことがありますが、パリやロンドン、あるいはローマあたりは入っても良さそうなのにという感想を持ちます。

こちらのウェブページには写真つきで簡単な英語解説がありますが(小都市ランキング、大都市ランキングの順になっているのでご注意を)、日本の3都市はいずれも食における素晴らしさが書かれています。曰く「たこ焼きやお好み焼き」「日本酒の登場場面」「地球上のどの場所よりもミシュランガイドブックの★の数が多い」。

ミシュランには「安ウマ」カテゴリーもありますが高めの店が中心です。ただ東京の食はそればかりではないのはみなさんも知るところ。先日、恵比寿でラーメンを食べているとカウンターの隣は英語をしゃべる若い白人カップルで、入念に事前リサーチしたと思われる結果をまとめたエクセル表を紙で持ち、しかもカテゴリ別にカラー印刷されていた! そのカテゴリはJapanese TradやBarの他、 Izakaya、Ramen&Sobaもありました(話しかけようかと思ったのですが、あまりに二人が盛り上がっていたので断念)。

ちなみに外国人向けの日本観光情報サイトとしては、こちらが知られた存在です。日本語コンテンツもあるので、外国人に推奨される日本旅行を日本人が楽しむという使い方も可能です。
Matcha
https://matcha-jp.com/

話をベスト10に戻すと、アジアではシンガポールと台北がランクイン。台北は日本人にとって訪れやすい都市で私もこれまで2度訪問しています。近いし、親日だし、食で世界から賞賛される日本人からしてもご飯が美味しい。

実は、その台湾にある大学とトケコムは協定校の関係を持っています。相手は静宜大学(英語名はProveidence University)。台北ではなく台中にあり、台北からは新幹線で1時間。

このマス・コミュニケーション学科と日本語学科のある静宜大学との交流、今年は "Explore Taichung" と銘打ち、日本語も少し話す現地学生とともに台中の観光スポットや市民生活などを撮影し、同大学の施設を借りて編集。その動画を見ながら現地学生とあれこれしゃべるという企画も盛り込まれています。他に簡単な中国語と英語講座もあり。

英語ネイティブの国に行くのには腰が引けてしまうが、異文化理解、異文化交流には関心があるという1年生、2年生を想定した内容です。若い時期の海外渡航は、本当に色々なことが見えてきて、今後の人生のスタートポイントになったというケースもトケコム学生には多いのでちょっと考えてみてください。
(佐々木裕一)
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2020年2月(9日間)開催予定 
 トケコム台湾研修 "Explore Taichung, 2020"説明会

●10月16日(水)12時20-50分 6号館 F414教室
       (※中村(忠)ゼミの釜山研修報告会が5号館 E305にて開催中)

●10月24日(木)12時20-50分 6号館 F408教室 

トケコム生は学年を問わず参加することができます。
興味がある方は、ぜひ説明会にお越しください。

昨年度の研修の様子。
台湾の学生を始め、世界各地から集った静宜大学生と街歩き。

東経大の数倍広いという静宜大学のキャンパス。
ドラマ「お花畑から来た少年」のロケ地としても有名。

週末には古い街並みの残る名所・鹿港(ルーカン)の
ランタン祭りを観光。「最高に面白かった!」と参加者。

外食文化の台湾では、朝から晩まで
屋台や食堂で、安くて美味しい食事にありつける。
現地学生の案内による食べ歩きは忘れられない思い出とか。
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2019/10/07

「大学におけるウィキペディアの利活用と課題」【シンポジウム記録】

 先日当ブログでもご紹介したWikipediaをめぐるシンポジウム。
実行委員長の山田晴通先生に、当日の様子を振り返っていただきました。
文末のURL「レポートにおけるWikipediaの利用について」も必見です!

この夏 旭山動物園で出会ったカップル。
Googleで「ペンギン」と引けば
トップに挙がるのはWikipediaの記事です。

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 去る9月28日(土曜日)に、本学主催の学術シンポジウム「大学におけるウィキペディアの利活用と課題」を大倉喜八郎 進一層館(Forward Hall)で開催しました。実行委員は、コミュニケーション学部の山田と、大榎淳教授、経営学部の森岡耕作准教授で構成しました。このシンポジウムは、学部の行事ではありませんが、コミュニケーション学部とも関係が深い形で実施されました。

 当日は、ウィキペディア日本語版の元管理者で、ウィキペディアに関する論考をいろいろ発表されている日下久八さんをはじめ、ウィキペディアを英語教育に繋げる取り組みを続けている武蔵大学の北村紗衣さん、初期から大学教育へのウィキペディアの活用を提唱されてきた東京大学の時実象一さん、集合知という観点からウィキペディアを研究されている慶應義塾大学の渡辺智暁さん、文筆家の吉川浩満さんを外部からお招きし、5時間を超える長丁場で充実した議論が展開されました。

 ウィキペディアは大変便利なツールですが、一方では特有の様々な問題も抱えています。大学における教育・研究においては、ウィキペディアの安易な使用は避けるべきですが、かといって無闇に全否定してしまうのも正しい態度とは言えません。大学におけるウィキペディアの利活用は、学生が学びを深めていく上でも、また教員の研究上でも、重要な課題となっています。今回のシンポジウムは、大学の教育・研究とウィキペディアを結びつける活動を様々な形で展開している方々や、少し距離を置いてこの状況を観察している方々から、多様な観点に立った報告がなされました。

 参加者は38名、実行委員・登壇者を加えると46名と、少し寂しかった気もしますが、参加者の中には本学の学部生、大学院生、教員のほか、他大学の学生やウィキペディア日本語版の現職の管理者の方もいらっしゃいました。シンポジウム終了後の交流会も会話の輪が広がり、有意義なイベントにできたと思います。参加された皆さんや、準備にご協力をいただいた皆さんに感謝します。

 なお、当日の報告でも言及した、山田が普段から授業の方針として掲げている「レポートにおける Wikipedia の利用について」は、下記のURLにあります。

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