先日当ブログでもご紹介したWikipediaをめぐるシンポジウム。
実行委員長の山田晴通先生に、当日の様子を振り返っていただきました。
文末のURL「レポートにおけるWikipediaの利用について」も必見です!
この夏 旭山動物園で出会ったカップル。 Googleで「ペンギン」と引けば トップに挙がるのはWikipediaの記事です。 |
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去る9月28日(土曜日)に、本学主催の学術シンポジウム「 大学におけるウィキペディアの利活用と課題」を大倉喜八郎 進一層館(Forward Hall)で開催しました。実行委員は、 コミュニケーション学部の山田と、大榎淳教授、 経営学部の森岡耕作准教授で構成しました。このシンポジウムは、 学部の行事ではありませんが、 コミュニケーション学部とも関係が深い形で実施されました。
当日は、ウィキペディア日本語版の元管理者で、 ウィキペディアに関する論考をいろいろ発表されている日下久八さ んをはじめ、 ウィキペディアを英語教育に繋げる取り組みを続けている武蔵大学 の北村紗衣さん、 初期から大学教育へのウィキペディアの活用を提唱されてきた東京 大学の時実象一さん、 集合知という観点からウィキペディアを研究されている慶應義塾大 学の渡辺智暁さん、文筆家の吉川浩満さんを外部からお招きし、 5時間を超える長丁場で充実した議論が展開されました。
ウィキペディアは大変便利なツールですが、 一方では特有の様々な問題も抱えています。大学における教育・ 研究においては、 ウィキペディアの安易な使用は避けるべきですが、 かといって無闇に全否定してしまうのも正しい態度とは言えません 。大学におけるウィキペディアの利活用は、 学生が学びを深めていく上でも、また教員の研究上でも、 重要な課題となっています。今回のシンポジウムは、大学の教育・ 研究とウィキペディアを結びつける活動を様々な形で展開している 方々や、少し距離を置いてこの状況を観察している方々から、 多様な観点に立った報告がなされました。
参加者は38名、実行委員・登壇者を加えると46名と、 少し寂しかった気もしますが、参加者の中には本学の学部生、 大学院生、教員のほか、 他大学の学生やウィキペディア日本語版の現職の管理者の方もいら っしゃいました。 シンポジウム終了後の交流会も会話の輪が広がり、 有意義なイベントにできたと思います。参加された皆さんや、 準備にご協力をいただいた皆さんに感謝します。
なお、当日の報告でも言及した、 山田が普段から授業の方針として掲げている「レポートにおける Wikipedia の利用について」は、下記のURLにあります。
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