入学式から2週間がたち、授業も始まりました。
コミュニケーション学部は、その名の通り、コミュニケーションが研究対象です。コミュニケーションという言葉がつくものすべてです。マスコミュニケーションや対人コミュニケーションは、その代表例でしょう。同時に、コミュニケーションという語にはいろいろな言葉にくっつきやすいという特徴があります。
例えば、ケータイコミュニケーション、政治コミュニケーション、……。
前者は携帯電話を介したコミュニケーションのことですし、後者は一般に、政治(家)とマスコミュニケーションとの関わり、例えば政治の報道過程を意味します。
なぜ、コミュニケーションは他の語につきやすいのでしょう。
それは、社会がコミュニケーションなしでは成立し得ないからです。
わたしたちはコミュニケーションする存在であり、コミュニケーションによって社会はなりたっています。しかも、あらゆる物事にコミュニケーションの芽があります。わたしたちがかかわることによって伸びる芽です。
言わば、「すべての道はコミュニケーションに通ず」、All roads lead to communicationなのです。
コミュニケーション学部ではコミュニケーションについて、多様な方法(講義やゼミ、実習、調査、ディスカッションなど)、多様な素材(SNSや広告、映画、注意書きなど)で学びます。その成果として、卒業の曉には、コミュニケーションという観点から、身近な出来事や社会問題、政治問題を考えられるようになってほしいと思っています。
コミュニケーション学部は、たとえるならば、めだかの学校です。つまり「だあれが生徒で先生か……」なのです。
唐突で、なぜ?と思われたかもしれません。
コミュニケーション学は、-ologyや-icsで終わる他の学問と異なり、さまざまな領域から構成される総合学、広範な学問です。コミュニケーション学を構成する領域は、主なものだけでも、社会学、心理学、歴史学、政治学、情報学があげられます。これだけ広いと、扱う対象も方法も多様です。一人でカバーしようがありません。コミュニケーションに関心のあるあなたもコミュニケーション学に関わっていけますし、関わってほしいと思っています。
コミュニケーション学は「関係」の学。
いっしょに勉強しましょう。
2013年4月14日
コミュニケーション学部を代表して 川浦康至
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