『基礎情報学のヴァイアビリティ ネオ・サイバネティクスによる開放系と閉鎖系の架橋』
西垣通・河島茂生・西川アサキ・大井奈美(編)
東京大学出版会
A5判 264ページ
定価:4,400円+税
ISBN978-4-13-050184-2 C3036
基礎情報学は「情報やコミュニケーションとは何か」を問う文理融合の学問である。本書は、ネット上での「炎上」や書物をめぐる著者と読者の円環などの具体的な事例を紹介し、情報社会で生きていくための基礎的な知識や教養を提示する。
もくじ
序章 基礎情報学のヴァイアビリティ(西垣通)
第I部 「デザイン=行為」を導く
第1章 基礎情報学の情報システムデザインへの応用に向けた試論(ドミニク・チェン)
第2章 階層と浸透の間で―「メディア」と「発想」を扱う相補的基礎情報学への試論(西川アサキ)
第II部 「現実社会」を写像する
第3章 創発するネットコミュニケーション―「炎上」の社会,人格,心理(河島茂生)
第4章 「HACSモデル」による職業体験型テーマパーク・アクティビティの考察―観察者の重層的学習プロセスの展開(辻本篤)
第III部 「世界観」を提示する
第5章 情報的世界観と基礎情報学(大黒岳彦)
第6章 情報伝達という擬制と主体としての生命―基礎情報学的生命論の射程(西田洋平)
第IV部 基礎情報学のコンテクスト
第7章 ネオ・サイバネティックな創発―ポストヒューマンの再調律(ブルース・クラーク+マーク・ハンセン/大井奈美訳)
第8章 暫定的閉鎖系についての一考察(西垣通)