スポーツ担当の遠藤愛です。
「スポーツ・コーチング論」、遠藤「マナゼミ」(演習)の今年度のイベントは、今月末のスポーツ大会を残し、すべて終了しました。
2015年度は、6月西武プリンスドームでの西武対巨人戦、7月スポーツジャーナリスト、フローラン・ダバディ氏による講義、8月WOWOW辰巳放送センター見学(上の写真)、1月は大相撲観戦(下の写真)、WOWOW編成局企画部長の口垣内徹(くちごうち・てつ)氏による講義を行いました。
スポーツを学ぶマナゼミは毎週、教室でスポーツに関する文献の講読、遠藤自身の講義を経て、各学生が設定したテーマでの研究ノートの作成とプレゼンテーションを行っています。スポーツは机の上だけでは決して学べないので、「見る」「する」を積極的に取り入れています。
7月に来学して下さったフローラン・ダバディ氏は、スポーツ界を揺るがすスキャンダルとなっているFIFA汚職事件を背景から深く掘り下げて講義されました。
通訳を介さず自分の言葉で取材した内容に基づくダバディ氏の講義は、情報が溢れる今日において、ものごとの真贋を見極めるための重要なヒントになりました。
ダバディ氏は2016年度、コミュニケーション学部非常勤講師として、「データ分析ワークショップ」の中の一科目を担当します。スポーツジャーナリズムに興味のある学生向けの内容です。
1月18日(月)、あの積雪で3時間かけて出社した会社での会議を終え、昼食をとらずに国分寺まで駆けつけてくださった口垣内氏。氏は世界最高峰のものを届けるという理念に基づいた番組作りのあり方、そしてすぐに利益を見込めない場合でも‘育てる’という意識を持って伝え続けることの大切さを語ってくれました。
「作られていないスポーツの試合はつまらない内容になることもたくさんある。でも、その中に‘この瞬間に立ち会えてよかった’というものがある」。
私はかつて、WOWOWで氏と一緒にテニスのグランドスラムを放送していました。 “立ち会えてよかったその瞬間”を思い返すと、息を止めて見守るラリー、手から滲み出てくる汗、会場の歓声、悲鳴、どよめき、うねり。そして、その瞬間に立ち会えたことへの感謝と感動を今でも感じることができます。
氏が直接携わっているパラリンピックのドキュメンタリーについても「福祉番組を作るつもりはない。彼らは世界最高のアスリートであり、その彼らのストーリーを伝えたいし、伝える価値がある」と語りました。
「育てる」としか書かれていないスライドなのに学生たちは一生懸命メモを取り、終了後はほとんどの学生が質問の手を挙げるぐらい、とても有意義な時間になったと思います。
口垣内氏の講義も90分ではとても足りなかったので、リオ・パラリンピックの現地取材を終えた「リオ後」での講義をお願いしました。
来年度は今まで行っていない種目の観戦や学生自身が企画・実行するイベントも取り入れてみようと思っています。
マナゼミが毎年こうしていろいろ活動できるのは、いろいろな方のご協力があってこそです。皆さまに感謝の気持ちを持ちながら、来年度も学生たちと共に、好奇心旺盛で活発なゼミを目指します。
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