2016/09/12

古武道+ハイテク 〜上手くなる体験を可視化する



 身体表現「杖道(じょうどう)とアート」は、「上手くなることそれ自体をアートにしたい、上手くなる体験を形象化したい!」というコンセプトですすめています。
今年も月1回のペースで杖道の師匠をゲストにお迎えしてます。

古武道+ハイテク→せっかく機材や環境のそろった東経大です。一味違った稽古方法も試してみましょう。師匠たちには、ウェアラブルカメラを装着いただいて、真正面、真っ向からの杖(じょう)や太刀の動きも捉えます。→「杖道入門2016」
杖道は、関ケ原の戦いのころ創始された形武道です。なんの変哲もない棒一本を操る武道です。
優れた師範たちの身体をメディアに伝承された、無駄のない、命をやりとりする形情報を、対面で真似ぶ、繰り返し稽古して身体に馴染ませていきます。

師匠目線】


【師匠と並んで杖(じょう)を繰ってみる】



 攻撃してくる相手を、杖を回し滑らせ素早い動きで制圧します。その動き、描線が非常に美しいのです。

杖道って芸術そのものです。形(型)という情報をもった芸術です。



ここでもう一工夫。杖の両端にLEDを仕込んで光る杖の軌跡を撮ってみます。可視化してみます。


【この道40年、傘寿を迎えた師匠の本手打ち】

杖が、前へ、前へ、滑らかに繰り出されます。
【学生T君の本手打ち】

師匠の軌跡と比べるとまだまだたどたどしい。シンプルな、長さ128㎝×直径2.4㎝の杖を正しく操つることは、やってみると案外難しいものです。





11月19日(土)、『市民大学講座』第6回「古武道とアート上手くなる体験を形にする」を担います。講義の成果やエピソードなどを織り交ぜながら、内容を再構成して広く市民のみなさまにお伝えしたいと思っています。

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